カルーセル麻紀「ふと見たら涙が出てきて」 極寒のシーンで起きた不思議な体験
日テレNEWS NNN
俳優のカルーセル麻紀さん(81)が10日、出演した映画『⼀⽉の声に歓びを刻め』の公開記念舞台挨拶に、主演の前田敦子さん(32)らと登場。カルーセルさんが、撮影中に起きた不思議な体験を明かしました。 【画像】過酷な撮影を振り返ったカルーセル麻紀さん 映画は、東京・八丈島の雄大な海と大地、大阪・堂島のエネルギッシュな街と人々、北海道・洞爺湖の幻想的な雪の世界を背景に、『性暴力と心の傷』をテーマに描いた作品です。カルーセルさんは、男性として家族をつくり、その後女性に性別移行する父親・マキを演じました。
カルーセルさんは、極寒の中、雪道を歩くシーンが特に印象に残っているそうで「1人で歩くシーンがあったんです。リハーサルができないんですよ。足の跡をつけられないから。棒きれ1本持って、こけたり(雪に)埋まったりしながら行ったら、凍らない湖のふちが凍っていたんです。それ(凍っている部分)が自分には(自身が演じるマキの二女)れいこの遺体に見えたんです。だから台本には書いてなかったんですが、その氷をれいこだと思って手を入れちゃったんです」と、不思議な幻を見たことを明かしました。 さらに、この後も不思議な出来事は続いたそうで「そして、倒れたときに、シラカバの木から雪がファーって落ちてきたんです。太陽が出ていて、ふと見たら涙が出てきて。そこに(1992年に亡くなった俳優の)太地喜和子(の幻影)がいたんです。大親友だったんです。喜和子が、“頑張ってね麻紀”と(言っていると思った)。そうしたら監督が走ってきて、抱きしめてくれて、“(アドリブの演技)よかったわよ!”って」と、不思議な体験が演技に生かされていることを明かしました。