【マイルCS】1週前追い ナミュールは坂路で力強い脚さばき 小川陽助手「高いレベルで安定しています」
《栗東》昨年覇者のナミュール(高野、牝5)は坂路で単走。加速ラップを刻んで力強く駆け上がり、4ハロン56秒1-12秒1をマークした。小川陽助手は「やり過ぎないように気をつけながらやりました。去年の秋頃から高いレベルで状態が安定しています」と目を細めた。安田記念2着以来の実戦になるが「ポン駆けも利くので気にしていません。心配するところはありません」と胸を張った。 富士S1着ジュンブロッサム(友道、牡5)はCWコースで単走。柔らかな脚さばきで駆け抜けて、6ハロン81秒5-11秒7を計時した。友道調教師は「しまいはしっかりとやりました。引き続きいい動きだったと思います。反応も良かったです」と語った。 毎日王冠3着エルトンバローズ(杉山晴、牡4)は西村淳騎手が騎乗して、CWコースで3頭併せ。一杯に追われ、6ハロン80秒3-11秒4で中ヤングスカーレット(2勝)に半馬身遅れ、外カズゴルティス(3勝)に1秒先着した。杉山晴調教師は「道中で今までになくガツンと行くところがあった。いいのか悪いのかで言うと、いいことだと思う。『状態は今までで一番』と西村淳騎手も言っていました」と好ムードを伝えた。 一昨年の優勝馬セリフォス(中内田、牡5)はCWコースで単走。直線で仕掛けられると鋭く反応し、ラスト1ハロン11秒4(6ハロン79秒5)をマークした。福永助手は「予定より時計は速くなりましたが、いい動きを見せていました。体調自体は上向いているので、使った効果で前半から落ち着いて走れるようになれば」と語った。 スプリンターズS11着オオバンブルマイ(吉村、牡4)は武豊騎手を背にCWコースで3頭併せ。直線で仕掛けられると鋭い末脚を繰り出し、ラスト1ハロン11秒2(6ハロン79秒8)で中ライジングショット(新馬)に4馬身半、外パープルクラウド(2勝)に1秒5先着した。鞍上は「めちゃくちゃよかった。力強くなって、体を使えるようになっている。メンバーは強いけど、楽しみ」と好感触だ。 富士S6着アルナシーム(橋口、牡5)は新コンビの藤岡騎手を背に、CWコースを馬なりで6ハロン83秒4-11秒9。橋口調教師は「いい動きでした。今までで一番いいんじゃないですかね。ジョッキーとも手が合いますね。いい感触をつかんでくれましたし、楽しみです」と胸を躍らせた。