開会式 「初戦で戦う実感」 習志野ナイン堂々の行進 きょう第1試合 /千葉
<センバツ高校野球> 第91回選抜高校野球大会の開会式が23日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開かれ、10年ぶり4回目の出場となる習志野の選手たちは堂々と行進した。習志野は大会第2日の第1試合(24日午前9時開始予定)で、初出場の日章学園(宮崎)と対戦する。 【熱闘センバツ全31試合の写真特集】 「習志野高校」とアナウンスが球場に響き渡り、選手たちの姿が見えると、スタンドで見守る保護者は立ち上がって拍手を送った。池田光瑠選手(3年)の父真樹(なおき)さん(45)=社会人野球NTT東日本の元選手=は、習志野OBでもある兄と一緒に野球をしていた小さい頃の池田選手の姿を思い出していた。真樹さんは「長男の背中ばかりを見ていた子が、私も長男も出られなかった甲子園の土を踏んでいると思うと泣けてくる」と感慨深そうだった。 また、根本翔吾選手(3年)の父友治さん(43)は行進の様子を見ながら「甲子園が夢と何度も言っていた。仲間に恵まれた」とうれしそうだった。他の保護者たちは「他校に比べて体は小さいけど、小粒魂で頑張って」とエールを送っていた。 先頭でプラカードを掲げ、堂々と行進した中田修造選手(3年)は開会式後、「緊張したけれども、甲子園の土を踏めたのがうれしい」と笑顔をみせた。ベンチ入りメンバーから外れた中田選手は、腐らずに自主練習で必死に素振りを続ける姿勢を買われ、大役を任された。竹縄俊希主将(3年)は「360度観客に囲まれ、スケールの大きさを感じた。初戦で戦う実感がわいた」と話した。【秋丸生帆】