岡山産白桃とブドウ「定食」に 都内アンテナ店で魅力発信
岡山県は18日、特産の白桃とブドウを使った定食メニューの提供を、東京都港区にある県アンテナショップで始めた。生食やスイーツとして楽しむのが一般的な果実が、米に合うおかずに大変身。出荷最盛期を迎えた県産果実を斬新な食べ方で魅力発信する。 定食に使われた岡山県産の「ピオーネ」と「シャインマスカット」 白桃とブドウをそれぞれ主菜、副菜、スープからデザートまでふんだんに使った2種の定食(各3300円)を期間限定で販売する。 「もも定食」のメインは白桃コロッケ。白桃の甘味と香りが、ベーコンの塩味とジャガイモのおいしさをより引き立てる。「ぶどう定食」の主菜は酢豚風に味付けした「ピオーネ」の肉巻き。口に入れると肉の中に隠れている「ピオーネ」の果汁がはじけるジューシーな一品だ。 レシピを監修した料理研究家のきゃらきゃらさんは、レシピを考える中で「お米と合う味付けにするのが難しかった。白あえにしたり、サンショウを使ったり和の要素を取り入れることでお米との相性を良くした」と話す。 岡山産の桃は6~9月、ブドウは5~12月に出回る。同県は旬を迎える時期に合わせて定食メニューという意外性のある提案をすることで「多くの消費者に、岡山県といえば桃とブドウと言ってもらえるようになりたい」(公聴広報課)と話す。 定食メニューの提供は、各1日5食、28日まで。
日本農業新聞