チベット航空、C919高地型40機発注 ARJ21も10機、高高度空港に対応
中国のCOMAC(中国商用飛機有限責任公司)は、チベット航空(TBA/TV)から小型機C919型機を40機、リージョナルジェット機ARJ21を10機の計50機を受注した。両機種とも高高度の空港でも運航可能な高地対応型を導入する。 【写真】シンガポール航空ショーで海外初の飛行展示を披露するC919 COMACは高地対応型を中国語で「高原型」と表現。C919は基本型をベースに、胴体を短くした上、高地で運航できるように改修する。シリーズ開発で重要なモデルの一つと位置づけた。 ARJ21の高地型は最大離着陸高度が1万4500フィート(約4420メートル)で、同社によると中国の高地にある空港の大半をカバーできるという。 チベット航空が拠点とするラサ・クンガ国際空港は、標高3570メートル(約1万1710フィート)と富士山の標高3776メートルに近い高高度の空港。酸素が薄く、エンジンの燃焼効率が低下するため、乗客数を定員より少なくするなど運航に制約が生じる。 COMACは現地時間2月20日に開幕したシンガポール航空ショーで、C919を海外初出展。飛行展示も披露した。
Tadayuki YOSHIKAWA