パリ五輪体操女子宮田笙子選手、活動拠点の千葉・印西市の板倉市長を表敬「団体メダルを」
千葉県印西市を練習拠点にしている順天堂大体操競技部所属で、パリ五輪に出場する体操女子代表の宮田笙子選手(19)と順大の原田睦巳監督が21日、市役所に板倉正直市長を表敬訪問した。五輪内定を報告するとともに、「団体のメダルを目指し、自分らしく、明るく日本チームを引っ張っていきたい」と抱負を語った。 ■体操女子「エースで主将」 宮田選手は5月のNHK杯の女子総合で3連覇を果たし、夢舞台への切符をつかんだ。けがと向き合いながらも世界と渡り合う実力を身に着け、日本体操女子のエースの地位を確固たるものにした。五輪では初出場ながら主将の重責を担う。 宮田選手は「NHK杯でも印西市民の方にたくさん応援してもらった」と感謝を示した。五輪に向けては「けがはあるが、コンディションは悪くない。安定性を重視して練習をしっかり積み、プレッシャーや期待を力に変えて演技したい」と意気込んだ。 板倉市長は「大変誇らしい。ぜひ五輪の舞台でも実力を存分に発揮して、世界の強豪相手に活躍することを期待している」と激励。市のマスコットキャラクター「いんザイ君」のぬいぐるみや花束を宮田選手に手渡した。 ■原田監督「怠りなく準備」 今後は国内合宿を経て、7月12日に日本を出てモナコで調整する予定。「(日本と外国では)床の固さや跳ね具合も変わってくる」(宮田選手)といい、時差や器具に体を慣らした後、パリ五輪の選手村に入村する。 モナコに帯同する原田監督は「日頃から印西市民の皆さんに声援をいただいている。目標である団体でのメダルを目指し、好成績を収められるよう怠りなく準備していく」と力を込めた。 市ゆかりのアスリートでは、順大の卒業生で同市在住の三浦龍司選手(SUBARU)がパリ五輪で男子3000メートル障害に出場するほか、パラ水泳の荻原虎太郎選手(順大)や、パラ陸上の石山大輝選手(同)がパリパラリンピックの代表に内定している。(松崎翼) ◇みやた・しょうこ 平成16年生まれ。京都府出身。兄の影響で4歳から競技を始めた。福井県立鯖江高卒。現在は順天堂大スポーツ健康科学部2年。パリ五輪代表選考を兼ねる今年4月の全日本選手権で初優勝、5月のNHK杯でも個人総合で3連覇を果たし、初代表に決まった。身長151センチ。