舞台に手話通訳やセリフの字幕・・・障害ある人もない人も一緒に楽しめる「バリアフリー演劇」支える女性の思い
RKB毎日放送
障害者も楽しむことができる演劇、「バリアフリー演劇」がこのほど福岡市で公演されました。 【写真で見る】セリフを手話で伝える役者に音声ガイド、字幕も バリアフリー演劇に取り組んでいるのは東京の劇団ですが、この劇団を支えているのは福岡市の女性です。 ■「バリアフリー演劇」とは 「フランスのために立ち上がりましょう!」 百年戦争の際フランスのために戦ったジャンヌダルク描いた「ジャンヌダルク ジャンヌと炎」。 演じているのは「東京演劇集団 風」です。 一見普通の演劇ですが、よく見ると、舞台の上で手話通訳をする女性がいます。 そして、セットの後ろにはセリフの字幕。 実はこの演劇、障害がある人も楽しむことができるバリアフリー演劇なのです。 東京演劇集団 風 代表・俳優 柳瀬太一さん「盲の方、ろうの方のために情報保障というところから始まったが、実際にやっていく中で、障害もあらゆるものがあるわけで、様々な障害のある人もない人も一緒に楽しめる演劇、そういう場を作れないだろうかと」 ■障害者に寄り添う様々な工夫が 東京演劇集団 風は全国の高校や特別支援学校などを巡って、バリアフリー演劇を年間200回以上公演しています。 観客「これ何?鼻?耳かな?」「耳よ。これが口」 公演の前には障害がある観客に舞台に上がってもらい、セットや衣装に触れて役者がどうやって演じているのかイメージできるように説明します。 公演が始まると、役者の動きを実況する音声ガイドで、視覚障害者も舞台を楽しむことができるように工夫されています。 聴覚障害者のためには、セリフが字幕で表示されるほか、ストーリーに合わせて舞台で踊ったり役者さながらの表情を見せたりしながら、セリフを手話で伝える「舞台手話役者」も登場します。 東京演劇集団 風 舞台手話役者 小島祐美さん「手話通訳のルールってちょっと下がっちゃうというのがあるんですけど、『社会の中で障害を持っている人たちが、私たちは健常の人達よりも一歩下がらなきゃいけないんだって思うじゃないか、だから下がっちゃいけないんだ』って演出家に言われたときに、演劇は本当の覚悟と熱い気持ちがあるからこそできるものなんだなと」
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