[山口県]「ペットは家族の一員」災害時の動物救護協定 県獣医師会と下関市、治療や一時保管
山口県獣医師会(田中尚秋会長)と下関市は6日、災害時における動物の救護に関する協定を結んだ。同会は市の要請を受けて、被災してけがをした動物の治療や救護、一時保管に加えて、飼育者に対しても必要な支援を行う。 災害時の動物救護協定は昨年6月、同会と県が締結。県との協定では権限の関係で、中核市の下関市が対象に含まれていなかったため、個別に協定を結ぶことにした。 協定に基づく被災動物の治療や一時保管を図ることで、スムーズな避難につながるとみる。併せて、被災地域の生活環境保全、放置された動物にかまれる被害の減少などが期待される。 市役所で締結式があり、田中会長と前田晋太郎市長が協定書に押印し交換。田中会長は「ペットは家族の一員として、自分だけで避難できない人がいる。同伴避難の訓練など、飼育者にも普段から啓発していきたい」、前田市長は「ペットと一緒に避難したくてもどうしたらいいか分からない市民がいる。協定は被災地の安全にもつながり、大変心強い。もしものときに備えて連携を図りたい」と話した。