【J3プレビュー】J3はラスト5へ。4試合負けなしの今治は前節大勝の岐阜と、4試合勝ちなしの富山は3連勝中の鳥取とそれぞれ敵地で対決! | Jリーグ
【J3リーグ・プレビュー】明治安田J3リーグは10月26日から27日にかけて第34節が開催。今節の見どころを紹介する。 ●【動画】エル・クラシコ直前!解説を務める安永さんが試合展開と両者の思惑を徹底予想!
J3リーグもいよいよラスト5へ突入する。前節は、首位の大宮アルディージャが2位のFC今治との直接対決を引き分けてJ2昇格に続いてJ3優勝が決定した。ラスト5試合は、残るもうひと枠の自動昇格争いに、今季から始まる昇格プレーオフ争いが注目ポイントになる。 現状、自動昇格争いでリードしている今治は、3位のカターレ富山とは勝ち点「6」差。数字上は、まだ多くのチームに可能性は残されているが、自動昇格争いは、現実的に2チームに絞られたと言ってもいい。今治がさらに差を広げるか、富山が食い下がるか。土曜日と日曜日に5試合ずつが開催される今節、自動昇格争いがどのように動くか、その結果に注目したい。 今治は26日、15時に敵地でFC岐阜との対決に臨む。 今治は連勝こそないが、4試合負けなし。着実に勝ち点を積み重ねて悲願の初昇格へ迫っている。前節は、首位の大宮を相手に前半からペースを握って先制したが、後半は首位チームの勢いに押されて失点。J3の天王山を制することはできなかった。その中で貴重な先制点を決めたMF山田貴文は、シーズン初得点から2試合連続ゴールと好調。ここ2試合、結果を残している7番は、今節こそはチームに勝利をもたらす存在となれるか。 対する岐阜は、監督交代後もなかなか調子は上向かず、もがき苦しんできたが、リーグ戦では4か月ぶりの連勝中。プレーオフ圏内まで勝ち点「7」差と苦しい状況だが、この連勝を伸ばしていければ、その道を切り開くことができるだろう。また前節は、最下位のいわてグルージャ盛岡を相手に6ゴールと大勝。得点王争いを繰り広げている藤岡浩介が2ゴールを奪う活躍を見せ、直近3試合で4ゴールと調子を上げている。一時はサブスタートを強いられたストライカーの復活が逆転プレーオフを後押しすることになるか。 対する富山は27日、13時より敵地でガイナーレ鳥取と対戦する。 富山はここに来て4試合勝ちなしと足踏みが続いている。試合終盤の驚異的な粘りを見せて3試合連続ドローと泥臭く勝ち点1を積み重ねてきたが、前節は福島ユナイテッドFCに今季ワーストの4失点の大敗。堅守を強みとしてきたチームとしてダメージが残る敗戦から今節、気持ちを切り替えて奮起を見せられるかがポイントだ。シュート数では鳥取に上回られたが、無失点に抑え、吉平翼と安光将作のゴールで勝ち切った前回対戦の再現を見せられるか。もう一度、硬い守備を取り戻すためにも無失点にこだわりたい一戦だ。 対する鳥取は、ここに来て3連勝中。プレーオフ圏内まで勝ち点3差と迫っており、こちらも易々と勝ち点3を譲れない理由がある。松本山雅FCと対戦した前節は、両者合わせて7ゴールが生まれる撃ち合いとなったが、後半にMF小澤秀充の2ゴールで突き放してさらに勢いづく結果を敵地から持ち帰ることができた。この勢いをここから富山、大宮、今治と続く上位3連戦へ繋げていきたいところだ。まずは最初の壁となる富山戦を制し、逆転プレーオフへの勢いをさらに勢いづかせていきたいところだ。 大混戦のプレーオフ争いでは、勝ち点3差の6位福島と9位相模原の直接対決が行われる他、4位のFC大阪は敵地で16位のテゲバジャーロ宮崎と、5位に浮上したアスルクラロ沼津はホームで17位のAC長野パルセイロと対戦する。今節を経て、どのような動きがあるか、こちらからも目が離せない。