定年後に「毎日が日曜日」は、もはや夢の話!?「65歳以上」で働く人はどのくらい? 収支の平均も含め解説
定年前に貯蓄をしておくコツ
高齢者になると、病気やけがなどにより医療費が突然必要となるケースも出てくるでしょう。家計調査をみても、早いうちから老後資金を貯めておくことが重要といえます。ここでは、定年前に貯蓄をしておくコツを紹介します。 ・現状の把握と将来の想定 何よりも、現状の把握と将来の想定が必要です。現在の貯蓄を把握し、65歳以降に必要となるお金を試算しておかなければいけません。老後の生活が厳しくなる可能性を認識できれば、意識そのものが変わります。貯蓄の重要性も理解しやすくなるでしょう。 ・給与の一部を老後資金として貯金する 給与を受け取ったら、その時点で老後資金用の口座に入れておくのも一案です。最初から強制的に老後資金を貯められるので、貯金が苦手な人も試す価値があります。余ったお金を老後資金用の貯金に回すよりも、余ったお金で生活費を賄う形のほうが、より確実にお金を貯められるでしょう。 ・投資による資産運用も検討してみる もし年齢が40代以下であれば定年までは20年以上、もしくは20年近い年数があることになります。中長期の投資により貯蓄を増やしていく方法も選択肢の一つです。50代前半であれば10年ほどは運用により貯蓄を増やせる可能性があります。年齢によっては定年後に備えて、投資による資産運用を検討する価値が出てくるでしょう。
定年後も毎日が日曜日とはいえない時代になっている
総務省統計局の家計調査によると、65歳以上の無職世帯では、夫婦2人でも1人暮らしでも毎月2万円以上の赤字となります。高齢就業者が900万人以上おり、高齢者の4分の1ほどが働いているのも、こうした赤字部分を労働収入により補填(ほてん)する必要がある家庭も存在するからでしょう。 定年後の安定した生活のためには貯蓄が必要です。まずは現状を把握し、将来を想定しておきましょう。老後資金のための貯金や、年齢によっては投資による資産運用も有効です。 出典 総務省統計局 統計トピックスNo.132 統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで- 総務省統計局 家計調査報告家 計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部