コンバース「ワンスター」50周年! 記念の注目モデルが続々登場し、意外な歴史も発覚
50周年を迎えた「ワンスター」が続々とアニバーサリーモデルをドロップしている。 星の意匠が入ったトウガードなど、90年代のワンスターキャンバスのディテールを忠実に再現した「ワンスター J VTG キャンバス」、1973年にリリースされた「クラシック ゴルフシューズ」をベースに中央に星の切れ込みを入れたキルトタッセルをセットした「ワンスター GF GT」、1974年誕生当時の「ワンスター」を徹底解剖し、ラストまでつくり込んだ「ワンスター J VTG スエード」……。 ▶︎すべての写真を見る
いずれも記念すべき年にふさわしい風格をたたえていて、マーケットにおいても期待を裏切らない反応があった。
日本を代表するヴィンテージスニーカーショップ、SOMAが監修したという「ワンスター J VTG スエード」にいたっては先行受注でほぼ弾を撃ち尽くしてしまったそうだ(コンバースのお店にはまだ在庫あり!)。
今後もアニバーサリーモデルが目白押しのワンスター・イヤーともいうべき24年、その真打ちと話題になっているのが「ワンスター J スエード MT」だ。
レッド、グリーン、パープル、ゴールド。心浮き立つ季節にぴったりなマルチカラーはそれだけでも琴線に触れる。
そのうえ、日本製のマルチカラーはおよそ10年ぶりにお目見えしたカラーパレットであり、そして採用した色はそのすべてが往年のワンスタースエードに使われていたというからノスタルジーな気分もたっぷり満足させてくれる。
たった2年間しか販売されなかったモデル
「ワンスター」は1974年と75年のわずか2年間しか販売しなかったモデルだ。レザーの供給面、ならびに生産態勢の問題で継続が難しかったといわれているが、実際のところはもはや藪の中である。 確かなことは、早逝したスターが神格化し、いつまでもファンの心に残るように、いっかな色あせることがなかった事実だ。「ワンスター」は“幻のモデル”といわれた。
85年に日本製ではじめて復刻すると想像をはるかに超えて支持され、以降、インラインモデルに昇格する。“豊かなアーカイブを起点に歴史を塗り替える”ことを謳い、14年にローンチした「タイムライン」がいの一番に俎上に載せたのは「ワンスター」だった。