【大学生活とお金】家賃は1.8万円に抑えて、バイトでマイカー購入…ひとり暮らし学生のおサイフ事情
「就職活動支援バス」で、就活も安価に
――大学での学びはいかがですか。 環境土木工学科では、現場に足を運ぶなど、実践的な学びが多いです。例えば、コンクリートの劣化の原因には「凍害」と「塩害」があるのですが、石川県では地理的にそのどちらのケースも見ることができました。その土地ならではの特徴があると感じました。 入学前から参加したかった防災・減災プロジェクト「SoRA」の活動も得るものが大きいです。自治体や企業と協業するなど、学生代表として大人とやりとりする機会は勉強になります。地域の皆さんとの交流もあって、バーベキューに誘われた時は、地元出身ではない自分が受け入れられている気がしてうれしかったです。第二の故郷みたいな感じがしました。 ――もう就職先も決まったのですか。地方の大学の就活には交通費などの費用がかかりませんか。 鉄道関連の企業に内定をいただきました。土木系の学生が不足しているせいか、交通費を出してくれる企業が多かったです。それに就職活動支援バスという大学の制度があり、定期運行の高速バスを安く利用できます。東京までは片道2500円で、実は就活にはあまりお金がかかりませんでした。 ――あとは卒業を待つだけなんですね。 友達4人と卒業旅行でベトナムに行く予定です。趣味の旅行を就職する前にしたいと思い、コツコツと貯金していました。また、生活費をクレジットカードで支払うようにしてポイントをため、マイルとして利用しています。先日、ロンドンまでマイルで行くことができました。 地方の大学に進学するとお金がかかるというイメージがあるかもしれませんが、僕は実家から愛知県内の大学に通うよりも、今の大学生活のほうがお金もそこまでかからず、時間も有効活用できたと感じています。2024年4月から社会人になりますが、比較的時間に余裕がある大学4年間で、家事やお金のやりくりなどを身につけることができて、いい経験になりました。
【ウチの大学自慢】
金沢工業大学・扇が丘キャンパスには、24時間使える自習室があります。「大学にいることが多く、家にいる時間が短いせいか、電気代が月1000円くらいで済むときもあって、助かっています」
朝日新聞 Thinkキャンパス