【大学生活とお金】家賃は1.8万円に抑えて、バイトでマイカー購入…ひとり暮らし学生のおサイフ事情
「名もなき家事」の多さに驚き
――初めての一人暮らしはどうですか。 それまで家事をほとんどしてこなかったので、初めは大変でした。料理にしても、献立を考えたり買い物に行ったり、作るだけでなく準備にも時間がかかることを知って、親はすごいことをしていたんだなと実感しました。なるべく常備菜を作るようにして、時短を心がけています。学食を利用することもあり、特に人気のある「サンパチ丼(380円)」はよく売り切れるのですが、週1回は食べたいと思っています。 一人暮らしだと作るのが面倒な味噌汁はインスタント、キムチやもずく、といった小鉢は既製品や作り置きした常備菜をかわるがわる使い、栄養バランスと時短の両立を図っています。写真のジャーマンポテトのように、週末に作り置きをしたり、調味料につけた鶏肉を冷凍したりして簡単に素早く料理ができるようにしています。 ――お金のやりくりも、一人暮らしになって初めての経験です。 どれくらいの出費があるかを家計簿アプリで把握しています。仕送りが月3万円で、アルバイトの収入が月7万円くらい、合計約10万円の中から、家賃や食費、携帯代、車の維持費などを賄っています。食費は食材費や学食代、友達との外食代を含め月2万5000円で収まるようにしています。近くのドラッグストアでポイントが5倍になる土日にまとめ買いをしたり、携帯も格安スマホで月4000円に抑えたりするなど工夫しています。車の維持費は月7000円くらい。家計に響きそうな時は自転車を使うようにしています。
趣味の車のためにコツコツ貯金
――車も自分で買ったのですか。 大学3年の時に近くの中古車販売店で欲しかった車種を見つけ、諸経費込み125万円で購入しました。小さい頃から車が好きで、18歳になってすぐに免許を取得しました。自分の車を持ちたいと思い、お小遣いをためていて、高校生の時にはある程度の金額がたまっていました。大学に入ってからためた70万円を足して、ちょっと頑張れば手が届くな、と思っていました。念願の車を手にしたおかげで、夏は海水浴やバーベキュー、冬はスキーやスノボなど行動範囲が広がりました。 ――アルバイトは何をしていますか。 1、2年の時は飲食店、3年になってからはガソリンスタンドでバイトをしています。1年の時から続けている学内インターンシップと合わせて週4日、働いています。ガソリンスタンドの時給は1000円です。車についていろいろ勉強になるし、自分の車をメンテナンスする時に少し安くしてもらったり、工具を使わせてもらえたりするので助かっています。 大学の学内インターンシップは阪神・淡路大震災がきっかけで、学生への経済的支援として始まったもので、大学がキャンパス内での仕事を提供しています。僕が入学した2020年はコロナ禍でアルバイト先がなかなか見つからなかったのですが、この制度に助けられました。今は、キャンパスの見学に来た高校生や保護者の案内スタッフをしています。新入生が僕のことを覚えてくれていたこともありました。