福島県相馬市の医師立谷さん 絵画2作品、雑誌に掲載 「BM美術の杜66号」 多くの人に見てもらえてうれしい
福島県相馬市の医師で絵画制作にも取り組む立谷陽介さんの絵画作品が雑誌「BM美術の杜66号」に掲載される。立谷さんは「多くの人に見てもらえてうれしい。より制作意欲が増した」と喜びを語っている。 掲載されるページは国内外の作家の作品を紹介するコーナー。2017(平成29)年に描いた油性の風景画「オルセー美術館の情景」と、2016年制作のカラーインクの人物像「マフラーをした少女」の2点。「オルセー美術館の情景」はフランスで写真を撮り、国内で描いた。「マフラーをした少女」は大分県のアトリエで仕上げた。 東京都で催された多ジャンル作品の展示会に別作品を出品した際、編集者の目に触れ、「BM」への掲載を薦められた。過去に描いた作品に目を通し、2点の掲載が決まった。独特の色彩や人物のはかなさなどを評価されたという。 立谷さんは相馬市出身。相馬高、東京医科大卒。現在は市内の病院に内科医として勤務している。絵は小学1年の時に市内の絵画教室で描き始めた。一時は創作から離れたが、大学生の時に再開し独学で活動を続けている。
空間や余白の使い方、色使いにこだわりを持って制作に臨んでいる。雑誌掲載を機に、ギャラリーなどから展示依頼が届くケースがあるという。「雑誌で納得のいく作品が紹介される。今後の見た人に楽しんでもらえる作品を仕上げたい」と意気込んでいる。 「BM美術の杜66号」は美術の杜出版から全国の書店で12月20日に発売される予定。 (相双版)