いがみの権太に「私の型」で命込め 片岡仁左衛門が大阪松竹座で義経千本桜
仁左衛門自身、戦後、関西で歌舞伎が低迷していた時代を経験しているだけに、同会と「七月大歌舞伎」への思いは強い。
「(東京の歌舞伎俳優の)澤村藤十郎さんの尽力で『関西で歌舞伎を育てる会』ができ、夏に大阪で芝居が開くことが本当にうれしい。今後も、初めて歌舞伎をごらんになる人にまた来ていただけるよう、私たちも頑張らないといけないし、私も50周年の公演に出られるよう頑張っていきたい」ときっぱり語った。
今年の「七月大歌舞伎」は初代中村萬壽、六代目中村時蔵、五代目中村梅枝の親子三代同時襲名披露も兼ねる。演目は昼の部が「小さん金五郎」「藤娘」「俄獅子」「恋女房染分手綱」。夜の部は「義経千本桜」「汐汲」「嫗山姥」。問い合わせはチケットホン松竹(0570-000-489)。(亀岡典子)