関係強化を図るロシアと北朝鮮… ロシアの子どもたちはこの夏、北朝鮮の「素晴らしい」サマーキャンプへ(海外)
ロシア国営通信社RIAノーボスチによると、ロシアの子どもたちは7月下旬から北朝鮮のサマーキャンプに送られる。 【全画像をみる】関係強化を図るロシアと北朝鮮… ロシアの子どもたちはこの夏、北朝鮮の「素晴らしい」サマーキャンプへ この取り組みは、ロシアと北朝鮮の新たな包括的戦略パートナーシップ条約に続くものだ。 このキャンプ場には、北朝鮮の建国者の銅像や水族館、ビーチ、アーチェリー場などがある。 ロシアの子どもたちは7月下旬から北朝鮮のサマーキャンプに行くと、第一運動(Movement of the First)の代表グリゴリー・グロフ(Grigory Gurov)氏がロシア国営通信社RIAノーボスチに語った。 RIAノーボスチのテレグラムの投稿によると、このキャンプには大勢のロシア人の子どもたちが参加する予定で、その環境は「素晴らしい」とグロフ氏は付け加えた。 プーチン大統領が2022年12月に発足させたこの青年運動を率いるグロフ氏は、北朝鮮でのサマーキャンプはアルテーク(Artek)に匹敵するだろうとも語った。 アルテークはクリミアにある青少年センターで、ソ連時代には子どもたちのための共産主義組織「ピオネール」のキャンプ施設だった。 ロシアの子どもたちは暫定的に7月24から8月2日まで、松濤園(ソンドウォン)国際少年団キャンプ場に滞在するとグロフ氏はロシア国営タス通信に語った。 松濤園国際少年団キャンプ場の公式サイトによると、この施設は「北朝鮮が外国との関係構築を支援する」ためにあって、ロシア、中国、タイ、モンゴル、メキシコからの外国人観光客を毎年迎えていて、施設には国から補助金が出ている。 敷地内には、子どもたちに囲まれた北朝鮮を建国した金日成氏の銅像や親水公園、アーチェリー場、水族館、ビーチなどがあるという。 Business Insiderは松濤園国際少年団キャンプ場にコメントを求めたが、回答は得られなかった。 交流プログラムの一環として、ロシアも北朝鮮の子どもたちをアルテークを含むロシアのサマーキャンプに招待するとグロフ氏はタス通信に語った。 北朝鮮の他にも、ベトナムや中国といったロシアの友好国へ子どもたちが行く計画もあるという。 ロシアと北朝鮮は6月、包括的戦略パートナーシップ条約を締結し、北朝鮮の金正恩総書記は両国が「同盟関係という新たな高いレベルに達した」と述べた。 この条約には、 どちらか一方が武力侵攻を受けた場合、軍事的な援助を提供するとの条項も含まれている。 タス通信によると、この条約は他にも、政治、貿易、投資、文化、人道、安全保障の各分野で関係を深めるためのガイドラインも定めている。 RIAノーボスチの4月のテレグラムへの投稿によると、あらゆる年齢層のロシア人観光客がこの夏、北朝鮮のビーチで休暇を過ごすことができるようになる。 ツアープログラムは、8日間から12日間で組まれているという。
Joshua Zitser