<春に輝け・常総学院の挑戦2021>選手紹介/4 太田和煌翔二塁手(1年) 「1年からレギュラー」実現 /茨城
◇太田和煌翔(きらと)二塁手(1年) 1年からレギュラーになることが、家族との約束だった。 中学時代の2017年、仁志敏久監督が率いる第4回WBSC U12ワールドカップを経験。19年のリトルシニア日本選手権大会ではベスト8入りしている。中学時代の実績は全国レベルだが、高校で通用するかは不安もあった。 転機は20年7月の島田直也監督就任。「強くて低い打球」というテーマを与えられ、遠くへ飛ばしたいという思いを捨てた。毎日200球以上のティーバッティング。センター返しを意識し、バットを振ってきた。 20年の秋季県大会を前に、登録選手が発表された。自分の名前が呼ばれたのは4番目。LINEで家族に報告すると、「結果を残せるように頑張れ」とエールが返ってきた。 約束は果たしたが、そこからが本番だった。バットが湿ればスタメンからは外される。そのたびに「見返してやろう」と気合を入れ直し、県大会決勝では4打数3安打をたたき出した。 U12監督であり、常総学院の先輩でもある仁志からもらった手紙は宝物だ。「守備のセンスや守備範囲の広さは誰にも負けない。体を大きくして高校での活躍を期待している」。読み返しては、決意を新たにしている。=つづく ……………………………………………………………………………………………………… ◇選手データ ▽千葉・幸町第二中出身 ▽身長176センチ、体重70キロ ▽右投げ、左打ち