渋野日向子が地域&競技の発展に貢献 地元岡山でソフトボール大会を3年連続で開催
【若手記者コラム】クリスマス直前の12月22日。岡山県野球場は子供たちの笑顔と元気な声に包まれていた。女子ゴルフの渋野日向子(26)=サントリー=が地元・岡山で開催した「渋野日向子杯 第3回岡山県小学生ソフトボール大会」の決勝大会が行われ、計20チーム、351人の小学生が集結。スナッグゴルフ教室を開催するなどして子供たちと交流した渋野は「小さい子供のパワーは無限大過ぎて、見ている方がこんなにパワーをもらえるのかと思った。初心に戻ることもできたし、私自身も頑張る活力になった」と笑顔を見せた。 【写真】大会を盛り上げた山田恵里さん、渋野日向子、原田のどかさんのスリーショット 8歳からゴルフと並行して「平島スポーツ少年団」でソフトボールに打ち込み、エース&4番で活躍。「私を育ててくれたソフトボールに恩返したい」という思いで、2022年からこの大会を主催している。今大会で3年連続の開催だ。 大会には2021年東京五輪ソフトボールで、ともに金メダルを獲得した原田のどかさん(33)、山田恵里さん(40)の豪華ゲストが参加。さらに、開会式などの司会はRSK山陽放送のアナウンサーが担当。テレビ、新聞など多くの報道陣が駆け付け、地域のソフトボール大会とは思えない盛り上がりだった。子供たちにとって、貴重な思い出になったことは間違いないだろう。 多忙なオフの合間を縫って、ゴルフとソフトボールの競技発展、そして地元・岡山の活性化に貢献し続けている。「ゴルフとソフトボールを知ってくれる子供が増えてくれるとうれしい。それぞれの競技を知ることができる一石二鳥の大会。岡山の風物詩になるように、これからも続けていきたい」。来年以降も精力的に続けていくつもりだ。 米ツアー本格参戦3年目だった今季は、6月の海外メジャー「全米女子オープン」で2位、「全米女子プロ選手権」で7位に入り、ポイントランキング64位でシード復帰。このオフは海外で合宿を行って鍛錬を積む予定だ。来季の米女子ツアーには、日本勢史上最多の13人が参戦する。 「楽しみ。私ももっと頑張らないといけないと刺激をもらえる。早く勝てるように準備していきたい」。地元で活力を蓄えた。岡山の子供たちも、地元のスターのさらなる活躍を心待ちにしているだろう。(鈴木和希)