すすきのガールズバーで火災 4人けが 意識不明の40代男性関与か
26日午後3時10分すぎ、札幌市中央区の繁華街・すすきのの中心部にある6階建て商業ビルから出火した。 【写真】繁華街・すすきので火災が発生し、出動した消防隊員=2024年11月26日午後3時50分、札幌市中央区南5条西3丁目、角野貴之撮影 市消防局や北海道警によると、2階で営業中だったガールズバーが火元とみられる。店内にいた、従業員とみられる20代の女性1人と、客などとみられる30代、40代、50代のそれぞれ男性1人の計4人がやけどをして搬送された。うち40代の男性が意識不明という。 捜査関係者によると、当時店内にいた人が「火をつける様子を見た」などと話しているといい、意識不明で搬送された40代の男性が関与した可能性があるという。道警は、現住建造物等放火などの容疑を視野に、4人の回復を待って詳しく事情を聴く方針。 現場はJR札幌駅から南に約1・5キロ。ビルには複数の店舗が入っていた。消防車など23台が出動し、はしご車による救助活動も行われた。 現場はすすきの交差点のすぐ近く。通行人から「建物から出火した」「けが人がいる」といった複数の119番通報があり、現場は一時騒然となった。 札幌中央署や札幌市消防局によると、ガールズバーは6階建ての雑居ビルの2~3階を一つの店舗として使用していた。 現場近くで仕事をしていた男性は「バーンと短い爆発音がして、ガラスが散り、炎が上がった。1階から右腕が燃えている人が出てきた」と話した。 火災発生直後に現場近くにいた男性が撮影した動画には、ビルから路上に逃げ出したとみられる人の衣服から炎が上がっている姿があった。燃え広がった火を通行人らが協力して、布のようなものでたたいて消火する様子も映し出されていた。 ガールズバーを運営する会社=札幌市=の関係者は取材に対し、「スタッフ総出で確認している。我々も動揺している」と答えた。 近隣のビルの管理人を務める60代男性は「1階に出ると白い煙がビルの入り口に入ってきていた。急いで館内放送で避難の指示を出した。かなり慌てた」と話した。
朝日新聞社