フェルナンド・アロンソが45歳まで現役続行!「最後の重要なプロジェクト」…かつて「GP2」と罵ったホンダに抱き続けた尊敬の念と運命の糸
フェルナンド・アロンソが、現在所属しているアストンマーティンと契約を延長し、2026年末までは現役を続行すると発表した。 【最新写真】2024年版!角田裕毅の「愛され日常PHOTO」…ピンクのセットアップかわいすぎ! 確執解消?リカルドと笑顔のツーショット、ネイマールとも仲良し…今シーズンの角田くんの素顔を写真で見る 今年の7月末に43歳を迎えるアロンソがあと2年ドライバーを続ければ、45歳までレースに出場することになる。45歳の誕生日を過ぎてもレースを続けたドライバーは1980年以降はだれもいない。直近でも、2度のワールドチャンピオンに輝いたグラハム・ヒルが、1975年のブラジルGPで45歳と345日で出走したのが最後だ。 アロンソがいまもなお、レーサーとしての火を心の中で燃やし続ける理由は何か? それはほかでもない、ホンダの存在だ。 今回、現役続行を決めるにあたって、アロンソは1年契約は頭になかったという。 「契約期間は重要なポイントだった。1年のプロジェクトに取り組むことは、僕にとって意味はなかったから」 なぜなら2年後の26年から、ホンダがアストンマーティンと組んで、パワーユニットマニュファクチャラーとしてF1に正式に復帰するからだ。 「僕にとって新しいプロジェクトで、現役を続行するために絶対に必要な要素だった。アストンマーティンに残るという決断を下した最大の理由だ」
苦難の時期を乗り越えて
アロンソとホンダには、過去に厳しい経験を共有した時期がある。 ホンダがマクラーレンにパワーユニットを供給していた2015年から17年までの3年間は、ドライバーを務めたアロンソにとって、それまでのキャリアで味わったことがないほど厳しい期間だった。15年に復帰したばかりのホンダのパワーユニットは馬力がなく、さらに壊れまくった。その惨状を嘆いたアロンソは無線でホンダのパワーユニットを、当時F1のひとつ下のカテゴリーだったGP2になぞらえて「GP2エンジン」と罵った。 その後、ホンダはマクラーレンと袂を分かち、18年からレッドブル・グループと提携。マクラーレンにとどまったアロンソは、その18年限りでF1のステアリングを置く決断を下した。両者が再び同じチームでF1を戦うことはないと誰もが考えた。 ホンダとアロンソを結ぶ糸が再びつながり始めたのは21年。アロンソが3年ぶりにF1に復帰したこの年、ホンダはレッドブルとともにチャンピオンシップを争うほどたくましく成長していた。 タイトル決定戦となった最終戦のアブダビGP。スターティンググリッド上で当時ホンダF1のマネージングディレクターを務めていた山本雅史を見つけたアロンソは、こう言った。 「絶対にチャンピオンを獲れ!」 それはもちろん純粋にホンダへのエールでもあったが、いまにして思えば、ホンダをここまで育てたのは自分であり、いつの日かまたホンダで走りたいという願いも込められていたのだと思う。
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