アムールトラ「ミー」天国へ、国内最高齢20歳 富山市ファミリーパーク
富山市ファミリーパークは25日、アムールトラの雌「ミー」が同日朝、加齢に伴う腎不全で死んだと発表した。同パークによると、20歳2カ月の長寿で、国内で飼育されているアムールトラの中で最高齢だった。 ミーはロシアのペルミ動物園で生まれ、2006年3月に浜松市動物園(静岡)に来園。14年12月、富山市ファミリーパークに繁殖のため来園した。同パークでの繁殖はできなかったが、愛くるしい姿で人気を集めた。ファンが多く、来園者から名前を呼ばれても素っ気ないが獣舎に戻ると飼育員に甘える“ツンデレ”な性格だったという。 動きが緩慢になり食欲が低下したため、今月21日から終日、室内展示にしていた。21日は少し震えていたため床暖房で保温に努めたが、22~24日は餌を食べず嘔吐(おうと)などの症状が見られ、25日午前8時45分ごろ、担当者が死んでいるのを確認した。 ミーの卵巣は県外の大学に提供し、希少動物の繁殖研究に役立ててもらう。同パークのアムールトラは雄の14歳「オク」1頭となった。
同パークでは26日から当面、献花台を設ける。