アパートから拳銃7丁と実弾73発 「武器庫」か、暴力団幹部ら逮捕
アパートの一室で拳銃と実弾を隠し持っていたとして、奈良県警は17日、指定暴力団山口組系の組幹部、黒宮敦(53)=同県大和郡山市=と無職の黒宮善久(47)=同県斑鳩町=の両容疑者を銃刀法違反(加重所持)と火薬類取締法違反の疑いで逮捕し、発表した。認否を明らかにしていない。県警は、2人がこの部屋を「武器庫」として使っていたとみている。 【写真】「ヤクザのなれの果て」貯金も職もなし…引退後の現実 組織犯罪対策課によると、敦容疑者は善久容疑者の義理の兄。2人は1月16日、善久容疑者の自宅アパートで、自動装塡(そうてん)式と回転式の拳銃7丁と、それに適合するものを含む73発の実弾を隠し持っていた疑いがある。 2人は覚醒剤取締法違反などの罪ですでに起訴されている。県警は、この部屋を拠点に、2人が違法薬物を密売していたとみて捜査を進めていた。 1月の家宅捜索で、拳銃や実弾のほかに、覚醒剤や大麻なども見つかり、押収したという。 県警はこのほか、2人から覚醒剤を譲り受けたなどとして男女11人も逮捕・書類送検したという。
朝日新聞社