「もしかして浮気しているのか?」問い詰める夫 「ごめんさい」と涙する妻 離婚という結論を出す前にすべきこと
【岡野さんの回答】離婚という結論を出す前に、すべきことに全力を尽くす
家事や育児をこなし、外泊もしないのであれば、まだ離婚を考える時期ではないでしょう。 「元カレ」の存在が気になったとしても、妻を責め立て続けるのは控えるべきです。 夫婦仲の悪化が子どもにまで影響しているにもかかわらず、一方的に妻を責め立ててしまうのは逆効果。修復の可能性がある夫婦関係を、みずからの手で壊してしまうことにもなりかねません。 それよりは、「元カレ」のことには触れず、何もなかったこととして妻の目が覚めるのを待つことで、夫婦関係の改善を目指すほうが得策でしょう。 そして、今回のことで自分自身も夫として慢心していた部分はなかったかどうか、反省し、見直す機会だと思ってください。夫婦関係の改善を目指すための具体的な方法として、まずは基本的なことからはじめてみることをおすすめします。 「おはよう」「おかえり」「おつかれさま」というような労わりの気持ちのこもった言葉を明るい調子でかけてみます。いつもパートナーに家事をまかせているなら、料理をしたり、洗濯ものを畳んだりといった日常の”名もなき家事”をすすんでやります。 子どもとは、これまでより丁寧にコミュニケーションをとるようにします。妻が不在の日だからといって家庭をどんよりと暗くて重苦しい空気にするのではなく、「二人でファミレスに行って、食べたいものをとことん食べる」「子どもの好きな映画を二人で観る」といった楽しい時間を過ごせるように工夫しましょう。 その結果、「私には、なんだかんだで優しい夫がいるんだ」「子どもも夫によくなついている」という事実を目の当たりにした妻は、「私のわがままで、この家庭を壊すわけにはいかない」という気持ちになるものです。 「もう別れるしかない」と諦める前に、まだできることはたくさんあります。子どものためにも辛抱強く、けなげな努力を続けてみてください。 ◆岡野あつこ(おかの・あつこ) 離婚カウンセラー・夫婦問題研究家/課題解決型マッチングメディア「リコ活」アドバイザー 「離婚しないに越したことはない! 」をモットーに、3万8000件以上の結婚、離婚、再婚相談を受け、数多くの夫婦問題を解決に導く。カウンセラー育成にも力を注ぎ、「マリッジカウンセラー、夫婦問題カウンセラー養成講座」を開講している。 (まいどなニュース/リコ活)
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