マイコプラズマ肺炎が増加 5週連続で過去最多
日テレNEWS NNN
長引くせきや発熱などで入院に至ることもあるマイコプラズマ肺炎の患者が増加し、5週連続で過去最多となっています。 国立感染症研究所によりますと、全国およそ500か所の定点医療機関から先月27日までの1週間に報告されたマイコプラズマ肺炎の患者は、1医療機関あたり平均2.49人で1999年に現在の方法で統計を開始してから過去最多を更新しました。前週に続き2人を超えていて、9週連続の増加、過去最多を更新するのは5週連続です。 マイコプラズマ肺炎は、発熱や全身のだるさ、頭痛の症状があるほか、その後、乾いたせきが徐々にひどくなり、解熱後も3~4週間せきが続くのが特徴です。 患者のせきのしぶきを吸い込んでうつる飛沫感染や、感染者との接触でうつるといわれています。家庭のほか、学校などで感染が広がることもあり、感染してから症状が出るまでの潜伏期間が2~3週間と長いのが特徴です。 1年を通じてみられるものの、秋冬に増える傾向があり、患者はこどもが主ですが、大人がかかることもあります。手洗い、うがいなどの一般的な対策以外に特別な予防法はないということです。抗菌剤で治療可能で、軽症で済む人が多いのですが、重症化し、入院が必要になることもあり、せきが長引く場合は受診が必要です。