【速報】シャープ 25年3月期は3期ぶりの黒字転換へ 堺工場停止で損益改善狙う
シャープは2025年3月期の業績予想を発表し、最終損益は50億円の黒字としました。2024年3月期の最終損益は1499億円の赤字でした。決算の発表に合わせて、テレビ向けの液晶パネルを生産する子会社「堺ディスプレイプロダクト(SDP)」の工場の稼働を停止する方針を示しました。SDPの工場停止で損益が大きく改善する見込みで、25年3月期は3期ぶりの黒字転換を狙います。 売上高は前年比9.6%減の2兆1000億円、営業損益は100億円の黒字としました。今期の配当予想は未定としました。 合わせて発表した24年3月期の決算は、売上高が前の年に比べて8.9%減の2兆3219億円、営業損益は203億円の赤字でした。営業損益は2期連続の赤字でした。液晶パネルの需要不振が響きました。SDPの工場停止などに伴う事業構造改革費用や減損損失として、特別損失計1341億円を計上しました。24年3月末時点の自己資本比率は9.0%と、1年前に比べて2.8ポイント低下しました。