大阪府&市が注力する「文化・芸術」…吉村府知事「大阪は元気じゃないと」 2月には歌舞伎の特別公演が決定
一方、江戸歌舞伎の世界から招かれた獅童は、上方歌舞伎を代表する名作『封印切』の主役・忠兵衛役で出演。「関東の役者が関西の芝居を、関西ですることの重大さに今日になって気づきました。『なぜ引き受けてしまったのか?』と思ってますが(笑)、一生懸命やりたい」と笑いを交えつつ抱負を述べ、中車は「『幸助餅』は8年前にやって以来で、(『義経千本桜』の)庄司重忠は初役。大阪は万博の勢いを感じるので、盛り上げて行けるようがんばりたい」と気合を見せた。 豪華な時代物にシリアスな人情芝居、さらに松竹新喜劇の作品を元にした喜劇まで、歌舞伎の多様性を知ることができる昼の部。そして名作中の名作にふさわしく「これぞ歌舞伎」という派手な演技と仕掛けを、大いに堪能できる夜の部。どちらも初心者にもわかりやすく、見ごたえのある演目&役者ぞろいとなっている。 チケットは一等席1万5000円、二等席9000円、三等席5000円で、11月16日から発売開始。 取材・文・写真/吉永美和子