【名言集】今こそ思い出したい田中角栄の政治哲学!
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年4月7日に公開された動画のテーマは……「できそこないの人間を愛せ 田中角栄の政治哲学とは」 田中角栄元総理の政治姿勢を通して見える哲学や人となり、中選挙区時代の政治リーダー像を、32年間田中氏の秘書を務めた朝賀昭氏から伺います。 【このトピックのポイント】 ・人が好きな田中角栄氏、小沢一郎氏を「難のない馬」に例える ・田中角栄事務所で受けてはいけない「陳情」とは ・秘書朝賀氏が苦言「政治にカネはかかる。でも今のは……」
「難のない馬はいない」「政治とはつまり事を為すことだよ」
1962年に18歳で田中角栄元総理の秘書となり、「生涯田中角栄の秘書」と呼ばれる朝賀氏が思い出す田中角栄氏の人となりを一言で語ると…… 朝賀昭氏「田中先生は、『人好き人間』なんだよね」 朝賀氏は、半世紀以上付き合いのある小沢一郎氏のエピソードを紹介します。 周りからの頼み事を引き受けてはくれるけれど、決して「ウェルカムではない」小沢氏。そんなある日、秘書たちから小沢氏に、選挙応援をお願いしてもいい返事がなく、朝賀氏が田中氏に愚痴をこぼしたところ、 朝賀氏「(おやじさんが)難のない馬はいないんだよ。(小沢)一郎がそんなに立派だったら俺がつかわれてるよって」 「重いところで政治をやってきた小沢さんのことを愛してるんだろうな、この人はって思ったよ」と、田中氏の小沢氏への愛に、思わず笑ってしまったと朝賀氏。
田中角栄氏は、政治をどのように考えていたのでしょうか。 朝賀氏は、秘書になって10年くらいたった頃、田中角栄氏に「政治って一言で言うとなんですか?」と尋ねたエピソードを語ります。 “政治ってのはつまり事を為すことなんだよ。『巧言令色鮮し仁(※1)』という言葉があるが、政治は事を為さなきゃ政治じゃないんだ。我々政治家は、評論家でも学者じゃない。理屈ばかりこねてたってだめなんだ。困っている人がいたら、ひとつでもふたつでも、その人たちのために寄り添って、事を為していくことこそ政治なんだ” ※1『論語』にある言葉。言葉巧みに人の心を誘い、いつも人の顔色をうかがうような人間は、真心に欠けているのだから心せよという教訓 大きなビジョンを掲げ、数々の議員立法や「日本列島改造論」といった仕事を成し遂げた田中角栄元総理。 田中角栄氏が亡くなってから30年。第三者として冷静に振り返るようになっても、田中氏の能力の大きさと、根底にある人間への愛は素晴らしいと朝賀氏は語ります。