リヴァプールの19歳クラーク、ザルツブルクへ完全移籍…川村拓夢と同僚に、背番号は「10」
ザルツブルクは22日、リヴァプールからU-20イングランド代表MFボビー・クラークが完全移籍加入することを発表した。 【動画】背番号10のユニフォームがクラークのもとへ! クラブの発表によると、クラークはザルツブルクと2029年6月30日までの5年契約を締結したという。移籍金は公表されていないものの、イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、1000万ポンド(約19億円)ほどの見込み。契約には、クラークの将来の移籍金のうち、17.5%の金額がリヴァプールへ渡る売却条項も含まれているようだ。 クラークは2005年2月7日生まれの現在19歳。父はかつて現役時代にサンダーランド、フルアム、ニューカッスルで活躍し、現在はオマーンのアル・イテハド・サラーラで監督を務めるリー・クラーク氏だ。“サラブレッド”の血筋を誇るクラークは2021年夏、16歳の時にニューカッスルのアカデミーからリヴァプールへ移籍すると、各カテゴリーで傑出した才能を見せ、2022年8月に17歳でトップチームデビューを飾る。昨季は公式戦12試合のピッチに立って1ゴールを挙げたものの、リヴァプールでは厚い選手層に阻まれて出場機会が限定されており、若手の育成に定評のあるザルツブルクでさらなる成長を追い求める決断を下した。 クラークの新天地となるザルツブルクは、オーストリアを代表する強豪クラブ。2013-14シーズンからはリーグ10連覇を達成していたが、2023-24シーズンはプレーオフで敗退したことにより、王者の座から陥落していた。 2005年にレッドブル社から買収された同クラブはヨーロッパ屈指の“育成力”を誇っていることでも知られ、過去にはセネガル代表FWサディオ・マネ(現:アル・ナスル)、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(現:マンチェスター・シティ)、フランス代表DFダヨ・ウパメカノ(現:バイエルン)らが在籍。日本代表FW南野拓実(現:モナコ)やMF奥川雅也(現:アウクスブルク)ら複数の日本人選手もプレーしていた。今夏にはサンフレッチェ広島から日本代表MF川村拓夢を完全移籍で迎え入れている。 今季のオーストリア・ブンデスリーガは既に開幕しており、ザルツブルクは3連勝と好スタートを切った。チャンピオンズリーグ予選でも4次予選(プレーオフ)まで駒を進め、現地時間21日に行われたディナモ・キーウとのファーストレグは2-0と先勝。翌週に控えたセカンドレグを引き分け以上、もしくは1点差の負けで終えれば、本大会行きの切符を獲得する。
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