「努力続けて良かった」 女子高生ミスコンのグランプリ、知事を訪問
また岡山に風が吹いた――。岡山県在住の高校2年生、武田晴安(はるあ)さん(16)が、“日本一かわいい女子高生”を決める全国規模のコンテスト「女子高生ミスコン2024」でグランプリに輝いた。武田さんは26日に県庁を訪れて伊原木隆太知事に報告し、「努力し続けて本当に良かった」と喜びを語った。【平本泰章】 武田さんは、母親や姉の影響もあって小学2年からバレーボール一筋だった。ただ、「身長(現在167センチ)を生かした仕事をしたいと思っていた」といい、中学2年のころにSNSで国内最大級のファッションイベント「東京ガールズコレクション」などの様子を見てモデルに憧れるようになった。 高校進学後もバレー部に所属したものの、モデルへの憧れが消えず、熟慮の末に1年で退部して「今しかできないことをしようと思った」。今年9月には、かつて「岡山の奇跡」と話題を集めた俳優の桜井日奈子さんを輩出した「スタコンオカヤマ2024」で、女子部門のグランプリを受賞。その後に挑んだ女子高生ミスコンではSNS審査を経て、10月から約2カ月の合宿で最終審査で披露するウオーキングや歌、演技などを磨き上げ、応募総数約4万2000人の中から頂点に立った。 岡山では、2022年に漫才王者を決める「M―1グランプリ」で津山市出身のウエストランドが優勝したのを皮切りに、高校駅伝、高校サッカーでの全国制覇や、今夏のパリオリンピック体操男子で3冠に輝いた岡山市出身の岡慎之助選手、野球の米大リーグ・ドジャースの一員としてワールドシリーズを制した備前市出身の山本由伸投手など、各界で県内出身者の活躍が続いている。伊原木知事は武田さんのグランプリを「晴安さんが一番直近の『岡山旋風』」とたたえ、「名前を言えば誰もが分かるように、いろんな分野で活躍してほしい」とエールを送った。 武田さんは「大好きなバレーを辞める時は悩んだけど、辞めなければここまで来られなかった。1歩を踏み出して良かった」と笑顔。今後はモデル、俳優の道を目指すといい、「たくさんの人に『この人“推し”だな』と思ってもらえるようになりたい」と声を弾ませた。