【ハイライト動画あり】青山学院大学、猛打で天理大学を圧倒し連覇へ王手。全日本大学野球選手権 準決勝
第73回全日本大学野球選手権大会は4強が出揃い、残るは週末の3試合のみ。晴れ渡った空のもと、神宮球場では準決勝第1試合で、終盤の勝ち越しで準々決勝を突破した前回王者の青山学院大学(東京新大学野球連盟)と、完封勝利で初のベスト4へと駒を進めた天理大学(阪神大学野球連盟)が対戦。 【ハイライト動画】青山学院大学vs.天理大学|青山学院、10桁得点でコールド勝ち
天理大は1回戦で先発登板し、準々決勝では最終回を任された長尾渉佑(3 岡山商大付)が先発マウンドに。対する青山学院大は、二死からヒット2本で1・2塁とすると、プロ注目の5番・佐々木泰(4 県岐阜商)がカウント1-2と追い込まれながらも、低めのスライダーを上手くすくい上げて左翼スタンドへと消える先制の3ラン本塁打を放ち、ディフェンディングチャンピオンがいきなり試合の主導権を握る。
一方、今大会の3試合で22点を奪っている天理大は、これが今大会初登板となる青山学院大先発の渡辺光羽(3 金沢学院附)に対し、先頭の井脇将誠(4 尽誠学園)が初球を捉えて2塁打を放ち、わずか1球で得点機を作り出す。その後、二死3塁としたところで、今大会打撃絶好調の4番・石飛智洋(4 出雲西)を迎えるも、ここは渡辺に軍配が上がり、石飛はセンターフライに倒れる。
すると3回、青山学院大は再び長尾を攻め、二死2塁からここも佐々木がレフト前へ適時打を運び、4-0とリードを広げる。ここで天理大は長尾を諦め、2番手の吉岡大誓(4 天理)へと継投。しかし、青山学院大の勢いは止まらず、佐々木を2塁に置いて続く6番・松本龍哉(3 盛岡大附)がライト前への適時打で加点する。
序盤に援護をもらった青山学院大先発左腕の渡辺は、毎回走者を出しながらも粘り強い投球で序盤のスコアボードに「0」を並べる。
試合を優位に進める青山学院大は4回、二死満塁からボークで加点。その後、四球で再び満塁とすると、相手3番手の藤田和也(2 大阪桐蔭)に対し、またもチャンスで佐々木が打席に。佐々木は体勢を崩しながらもセンター前へ運ぶ2点適時打を放ち、青山学院大が8-0とリードを広げる。