賢治の教え 継承誓う 花巻農高で「偲ぶ会」【岩手】
県立花巻農業高校(沼澤信典校長、生徒234人)の第59回「賢治先生を偲(しの)ぶ会」は25日、花巻市葛の同校で開かれた。同校で教壇に立った宮沢賢治(1896~1933年)の作品の感想文や合唱の発表、鹿踊(ししおどり)、講演などを通じて同校の生徒としての誇りを胸に賢治の教えを継承していくことを誓った。 21日の命日に合わせ、同校に在職した賢治の生き方や広範な活動に理解を深め、今後の生き方を考えようと開催。今回は生徒約200人をはじめ教職員、来賓、地域住民らが参加した。 精神歌斉唱に続き、同校農業クラブ会長で環境科学科3年の伊藤蒼良さんが賢治先生にささげる言葉を述べ、「賢治先生の心が根付くこの岩手の地に生まれ、花巻農業高校に学ぶことができる幸せをかみしめながら、素晴らしい歴史と伝統そして賢治先生の精神をこれからも継承し発展させていく」と誓った。