【老後2000万円問題】夫婦二人暮らしの場合、実際はいくらくらい必要なのか教えてください。
老後資金の必要額が増えている
老後資金の必要額が増えている理由はいくつかあります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。 ◆人生100年時代 平均寿命が延び、人生100年時代となったことが理由のひとつと考えられます。健康で長生きできるのは喜ばしいことですが、老後の生活期間が長くなれば、それだけ多くの資金を必要とします。 ◆年金制度の問題 加速する少子高齢化により、年金制度を支える現役世代が減少し続けており、年金支給額が減少する見込みとなっています。年金支給額が減少した分は、自身の貯金などで補てんする必要が出てくるでしょう。 ◆生活費の増加 年金だけでは生活費や突然の出費を賄えない可能性があります。また、生活スタイルによっては旅行や趣味にお金をかけたり、子どもや孫のライフイベントに出資したりを前提に考えている方もいるでしょう。 老後資金を計画する際は将来的な生活費の増加も考慮に入れておくとよいかもしれません。
老後の夫婦二人暮らしに必要な金額はそれぞれの家庭によって異なる
「老後2000万円問題」では夫婦二人暮らしの場合、公的年金だけでは老後生活が成り立たず、2000万円の貯蓄が必要と試算されました。しかし、実際に必要な金額はそれぞれのライフスタイルや支出額によっても異なります。 そのため、金融庁の試算通り2000万円以上の資金があれば必ずしも安心といえるわけではなく、反対に2000万円も必要ないというケースもあるでしょう。 老後資金に関しては、それぞれの家庭に合わせて検討する必要があります。老後の生活について不安がある方は、早めに準備に取りかかることをおすすめします。 出典 金融庁 金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」 2.基本的な視点及び考え方 (1)長寿化に伴い、資産寿命を延ばすことが必要(21ページ) 総務省統計局 家計調査報告[家計収支編] 2022年(令和4年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 図1 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の家計収支 -2022年-(18ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部