古川さん 県民の五輪応援に感謝・県教委表彰
青森県教育委員会は1日、今夏のパリ五輪アーチェリー男子団体で8位入賞した古川高晴さん(40)=青森市出身、青森東-近大出、近大職=に県スポーツ功労賞を贈った。日本選手最多に並ぶ6大会連続五輪出場を果たし、三つのメダルを獲得するなど数々の功績を残した古川さん。10月下旬の全日本選手権を最後に現役を退き、県民に向け「皆さんの応援の力で、25年間の選手生活を頑張ることができた」と改めて感謝を述べた。 古川さんの同賞受賞は4度目。県庁で行われた授与式には、高校時代に古川さんを指導した県アーチェリー協会の手塚義浩会長と、同協会の白川雅之理事が同席した。 授与式後は宮下宗一郎知事と懇談。努力を続ける要因となった大学時代の苦い経験や五輪の思い出など、これまでの歩みを振り返った。競技に励む青森県の選手たちに向けては「大きな夢を持って、その夢に向かって少しでも近づけるように精いっぱい努力してほしい」とエール。宮下知事は「いろいろな感動を与えてくれた選手生活に、県民を代表して感謝したい」と語った。 今後は近大でコーチを務め、自身が果たせなかった五輪の金メダル獲得に向け指導に尽力する。来年は青森山田高校から同大に3選手が入学予定といい、「2年後には青森国スポもある。僕自身は直接国スポの力になれないかもしれないが、その子たちをしっかり指導することで故郷に貢献したい」と意気込んだ。 この日は青森市役所を訪れ、西秀記市長から市スポーツ栄誉賞も受けた。