「最近、アンケート電話がかかってきた人」は要注意ーーその“迷惑電話”、強盗の下準備かも…「危険な電話」“10の特徴”と対策
心当たりがないのに国際電話が突然かかってきたら、それは詐欺の可能性が高い。無闇に電話に出たり、着信履歴に残っていても折り返したりしてはいけない。 携帯電話をつながせたままATMやコンビニに誘導するのも詐欺の特徴だ。 「還付金がある」などの電話でATMに誘導し、犯人の指示通りにATMを操作すると実際は犯人側にお金が振り込まれてしまう還付金詐欺。架空の未納料金の支払いのために、コンビニで電子マネーカードを購入させる架空料金請求詐欺などがその代表例だ。
銀行やコンビニへの移動が伴う手口では、犯人はターゲットを確実に指示に従わせるため「電話を切らないで」と強調することがある。このキーワードが出たら詐欺の可能性が高い。 大前提として、電話で「キャッシュカード」や「現金」などのキーワードが出たら詐欺を疑うことである。警察官や、銀行協会や自治体の職員がキャッシュカードを預かりに来たり、暗証番号を聞いたりすることはありえない。 最近は特殊詐欺や強盗の前兆として、「アポ電」にも警戒してほしい。
冒頭でもお伝えしたように、アポ電とは、犯人による犯罪の下調べのための電話である。その場で金銭を要求されないため、油断してつい犯行のヒントを与えてしまう人もいる。アポ電の時点では、何も被害がないので、気にもとめず忘れてしまう人もいるだろう。 しかし、犯罪はその後にやってくるのだ。実際に強盗事件の発生前には、周辺地域でアポ電や、業者を名乗り「無料で点検をする」などといった不審な訪問があったという。 不用品回収を名乗る業者からの電話で、家に貴金属や宝石など高価なものを置いていないか聞き出そうとするといった手口もある。一見しつこい営業電話だと思ってしまいそうだが、疑うべきは詐欺や強盗などの凶悪犯罪なのだ。
■高齢者だけでなく、あらゆる世代で被害が発生 電話による詐欺と聞くと、高齢者の自宅の固定電話を狙うイメージを持つ人も多いはずだ。しかし、ターゲットは携帯電話にも広がっており、ここまで紹介した詐欺電話のケースは、あらゆる世代で被害が発生している。 まずは、怪しい電話には出ないこと。もし出てしまっても対応しないこと。また、通信事業者によっては、迷惑な電話をブロックするオプションのセキュリティサービスなどもあるので、そもそも怪しい電話をもとから断つという対策も有効だ。