<おむすび>“伝説のギャル”歩役は「満場一致で決まった」 制作統括&演出が語る仲里依紗の魅力
小野さんは、衣装合わせで仲さんのギャル姿を初めて見た時を振り返り、「仲さんがギャルの格好で我々の前に現れた瞬間に、本当に似合っていて、その場にいた全員が圧倒されました。カリスマだったギャルという抽象的な存在を、仲さんが完成してくれた感じがしました。あの瞬間は、今でも鮮明に覚えていますし、『こういうことなんだ』という説得力を感じました」と語る。
◇ギャル姿から“ギャップを一番感じる服装”で帰還
かつてはカリスマギャルだった歩だが、東京から戻ってくると、黒髪ロングに清楚(せいそ)な服装で、すっかり落ち着いた印象に様変わりしていた。
小野さんは「仲さんとは、どのぐらいの加減で『何かあるぞ』というのを匂わせていきましょうかと、ご相談しながら撮影していました」と明かし、「第4週の帰ってきてすぐのシーンは、歩に何かあることを匂わせようと思えばいくらでも匂わせられるけど、家族には悟られたくないし……というところで、絶妙な加減をご相談しながら演じていただきました」と振り返る。
また、東京から戻って来た時の歩の衣装については、「仲さんのギャル姿に私たちは良い意味で衝撃を食らったので、そこからギャップを一番感じる服装はどれだろうということで、いくつもいくつも仲さんに着ていただいた中から選びました」と説明する。
「候補の服装の中で、最もギャルだった歩のイメージから遠く、清楚な衣装を着ていただきました。年の離れた妹である結の記憶の中の姉と、いかに違う形で登場してもらうかというのがテーマだったので、そこはすごくこだわりましたね。仲さんご本人も、衣装を見て『一番これがギャルとは違う感じですね』と言ってくださいました」
10月28日から放送される第5週では、ついに阪神・淡路大震災が描かれる。次第に明かされていく結と歩の過去はもちろん、歩を演じる仲さんの演技にも注目したい。