こうのとり8号機ミッション完了 JAXA会見(全文2)ISSではタマネギが人気
HTV-X運用の現状について教えてほしい
林:あと2点あるんですけども、「こうのとり」の場合は、ロボットアームでキャプチャーするというのが非常に見慣れた風景というか、スタイルを確立したと思うんですけども、このHTV-Xでは自動ドッキングですか、を、やらなければならないと。 技術者の観点から見て新たな挑戦ということについて、どこが難しいのかというところをちょっとお話しいただければ。あと、それに対して運用チームのほうで何かトレーニングなさってるのか、HTV-Xの運用について。その辺りの現状も、可能なら教えていただきたいんですけども。 長浜:運用チームの対応ですけども、HTV-Xの対応はまだこれからという状態になります。それから私もHTV-Xの開発にも携わらせていただいておりまして、自動ドッキング技術というところも担当しておりますけれども、まずキャプチャーは約10メーター下方で相対的に停止して、そこから先はロボットアームでキャプチャーするというところですけれども。 ドッキングとなりますと10メートルから0メートルまでさらに内側に入って、その中でも安全を担保しながら最後は0、ドッキングさせるというところですので、衝突とドッキング、うまく制御をして、マイルドにキャプチャーというか、ドッキングを成功させなければならないというところですので、そこはさらに時間的にもシビアになってきますし。 求められる精度というところも、今までは相対的な位置関係までで良かったところが、姿勢ですね。向きですね、宇宙船の。そこについてもきちっとセンシングをして所定の精度に持っていかなければならないというところで、位置が合っていても向きが合ってないとドッキングはできないので、その辺りが非常に技術的には難しいところになってくるのかなというふうに考えています。 林:ありがとうございます。 司会:それでは次の質問がある方。では、一番後ろの方。 【書き起こし】こうのとり8号機ミッション完了 JAXA会見 全文3に続く