Web担イベントページのフルリニューアルの裏側を大公開! UXリサーチで見えた真の課題と改善策とは
10年にわたり増改築を繰り返し、まるで秘伝のタレのようになっていたWeb担のイベントページがついに改修!? UXリサーチの専門家の力を借りてユーザビリティテストを行い、イベントページをフルリニューアルした。
「デジタルマーケターズサミット 2023 Summer」では、日本ウェブデザインの代表取締役CEOである羽山祥樹氏、同社のCXO/UXデザイナーのタグチマリコ氏、そしてWeb担当者Forum編集長の四谷志穂が登壇。Webサイト改善の一部始終を“リアルに”全公開した。
それは「Web担のイベントサイトを3ページほどリニューアルしたい」という四谷からの依頼だった。四谷はこの経緯について、次のように語る。 ┌────────── Web担のイベントページは10年近く増改築をしながら使っています。課題はあるものの、問題なく運用できているので、社内的には“このままで問題ない”という認識でした。とはいえ、Web界隈の高い知識を有する人が利用する媒体ということもあり、『申し込みにくい』『改善の余地がある』という意見はいただいていました。 また、イベントは複数の部署が関わるプロジェクトなので、イベントページの明確な責任者は決まっておらず、改善するのは一筋縄ではいかないと思っていました(四谷) └────────── 社内には『なんでリニューアルするの?』という雰囲気が漂っており、四谷が1人で進めていくのは難しいと判断。「まずは3ページだけ」と外部の羽山氏に依頼し、ミニマムな予算で成功体験を積んで、全体のリニューアルにつなげたいと考えていた。
課題が特定できない! 急遽ユーザビリティテストを実施することに
気軽に依頼を受けた羽山氏はさっそくWebサイトの中身を見て、ワイヤーフロー(画面遷移図)を書いてみたという。すると、ランディングページ、講演申し込みページ、マイページの3セクションがあり、到底3ページではおさまらないボリュームであることがわかった。