２０１４年８月１７日、フランシスコ教皇が忠南瑞山（ソサン）海美邑城を訪問し、アジア青年大会閉幕ミサを行った。　［写真　共同取材団］

欧州を出張中の金泰欽（キム・テフム）忠清南道（チュンチョンナムド）知事がフランシスコ教皇の忠南再訪問を要請し、実現するかどうかに関心が集まっている。 忠清南道によると、７日（現地時間）にイタリア・ローマのバチカンで兪興植（ユ・フンシク）聖職者省長官（枢機卿）と面会した金知事は「（２０２７年に）韓国で開催される天主教世界青年大会期間に教皇が忠南を訪問できるよう支援してほしい」と協力を要請した。 兪枢機卿は「忠南をはじめとする大田（テジョン）教区は韓国天主教の歴史で最も多くの殉教者を輩出した偉大な場所」と前向きに答えたと、忠清南道側は伝えた。 天主教世界青年大会は教皇と全世界の青年が集まる行事で、２０２７年の行事はソウルに決定している。本大会は２０２７年８月中に６日間の日程で開催され、忠南では本大会の前に６日間の教区大会が進行される。教区大会の訪問客は外国人参加者およそ５０００人など約５万人と予想される。 金泰欽知事と会った教皇庁福音宣教省のリノ・フィジケラ大主教は「世界青年大会を控え、海美国際聖地をはじめとする巡礼地を世界の多くの青年が訪れるよう支援する」とし「宗教的目的の巡礼旅行に関連して韓国と特別で美しい協力ができるだろう」と述べた。 フランシスコ教皇は２０１４年８月、アジア青年大会に出席するために訪韓した。当時、教皇は唐津ソルメ聖地でアジア青年と会い、海美邑城で開かれたアジア青年大会閉幕ミサを行った。 この日、金泰欽知事は兪興植枢機卿に会い、海美国際聖地など忠南の聖地名所化に対する助言を求めた。忠清南道は２０２７年の天主教世界青年大会を控え、海美国際聖地と保寧（ポリョン）・瑞山（ソサン）・唐津・洪城（ホンソン）・礼山（イェサン）巡礼路一円に２０２３年までに１２５０億ウォン（約１３８億円）を投入し、世界名所化事業を進めている。 その間、海美国際聖地デジタル歴史体験館、海美歴史探訪路の夜間巡礼路景観造成、海美国際聖地巡礼路の終点区間造成、海美国際聖地－看月庵名品並木道の造成の４つの事業を終えた。 現在は「韓国のサンティアゴ巡礼路」と呼ばれる忠南天主教巡礼路９区間（１４０．５キロ）を造成している。巡礼路の終点に海美国際聖地巡礼訪問者センターも建設中だ。来年竣工する巡礼訪問者センターには教皇訪問記録展示館と巡礼文化体験館が入る。 忠清南道の関係者は「２０１４年の教皇訪問以降、道内の天主教聖地の国際的地位が大きく高まった」とし「天主教聖地名所化事業を通じてサンティアゴ巡礼路のように誰もが訪問したいと思う名所にしたい」と述べた。