能登半島地震から1年 富山の元日 平穏な毎日のありがたみ 復旧・復興へ思い新たに
富山テレビ放送
震度5強の激しい揺れが襲った能登半島地震から1年。 今年の元日は、復旧、復興を願う日となりました。 あの日、あの時から1年、被災者は何を思い、新しい年を迎えたのか被災地の元日を見つめました。 2025年元旦。 去年の元日、能登半島地震で甚大な被害に見舞われた氷見市。 あれから1年、地元の神社は大勢の初詣客で賑わいを見せました。 *参拝客 「今年は受験もあって大変なことが増えるので良い1年が送れるようにお願いした」 「風邪をひかないように」 「これからも事故がないように良いことがあるように」 一方で、1年前の地震を思い出す人も、 *参拝客 「目の前で壊れた家や避難する人がいて、自分は無事だったから申し訳なさがあった。無事に1年が終わって欲しい」 神社には、復興への願いが込められた干支の白い蛇を描いた絵馬が奉納され、今年1年、境内に飾られます。 *伊勢玉神社 鈴木瑞麿宮司 「余震も続いて落ち着かない1年だった。今年は良い年になればと思う。1日も早く震災からの復興を祈願したい」 地震で打撃を受けた観光。 氷見市の宿泊施設は、地震後、予約のキャンセルが相次ぎました。 この年末年始は、満室となり、元日も、多くの観光客が訪れていました。 *県外からの観光客 「立山連峰や海沿いの景色を見たいと思ってお正月に来た」 「電車に乗っていた時にブルーシートを張っている家が見えた。完全に復興ができていないのかと思った」 「元の形に近い形にはなると思うので1日でも早い復興を祈っている」 *うみあかり取締役総支配人 長田卓也さん 「昨年は地震があって大変だった。旅館業や観光業は平和でなければ成り立たないので、今年1年は安全に過ごせるように祈念している」 正月の賑わいが戻った半面、いまだ、市内には地震の爪痕が残ったままです。 液状化被害が深刻な氷見市の中心部、栄町では、 *住民 「はがきを書いたのは地域から離れた人。地元から離れると、懐かしさや行きたいというのが、文面を見ると伝わってくる」 Q自宅は大丈夫? 「傾いているが、大工さんが修理したから住める。扉も閉まらないし、床も水で染みて傷んでいる。震災に負けてられない。乗り越えていかないといけない」 元日、地震と豪雨災害の犠牲者の追悼式が開かれた石川県輪島市。 富山県内でも、静かに、「その時」を迎えました。 1年が経った被災地。 復興を願い、再生に向かう1年が始まりました。
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