おつまみで二日酔いが防げる?ポイントは"食べる順番"!意外と簡単な悪酔い&二日酔い防止法とは
忘年会に新年会と、お酒を飲む機会が増えるこの時期。ついつい飲み過ぎて悪酔いしたり、翌日にお酒が残ってしまい二日酔いになったり…。せっかくのお酒の席を気持ちよく楽しめるよう、「あなたのギモンちょいと解決しましょう課」の中山真希調査員(以下、中山調査員)が「悪酔い・二日酔いにならない方法」と、「二日酔いを緩和する方法」を調査しました。 【動画】食べると食べないとでは大違い!?飲み会前にコンビニで買える悪酔い防止にオススメな食べ物がこちら【5分41秒~】
アルコールを胃に留める?注意すべきは「血中アルコール濃度」
まず「悪酔いしない」人は、何を意識して飲んでいるのでしょうか?「飲んでも悪酔いしない」という男性の様子を居酒屋で観察すると、「食事を中心に、お酒は合間にゆっくり飲む」という飲み方をしていました。 二日酔いには、食事や飲むペースが関係しているのか、酒ジャーナリスト・葉石かおりさんに尋ねました。葉石さんは、「酒と健康」をテーマにこれまで100以上の名医を取材し、「操酒すすめ」など多数の著書を出版しています。 葉石さん曰く、「飲む前に食べること」が重要といいます。しかも、お腹にいれるものは何でもいいというわけではなく、より酔いにくくなる食べ物があるのだとか! (酒ジャーナリスト・葉石かおりさん) 「悪酔い・二日酔いをしないためには、血中アルコール濃度を急激に上げないこと」 血中アルコール濃度がそれほど高くない状態なら、陽気でほろ酔い気分で過ごすことができます。しかし、血中アルコール濃度が急激に上がると悪酔いし、さらに飲みすぎて翌日、吐き気や頭痛を伴う二日酔いに見舞われることになるのです。 (酒ジャーナリスト・葉石かおりさん) 「アルコールの5%は胃で吸収され、残りは小腸で吸収される。小腸に入ると一気に血中アルコール濃度が上がる。ポイントは胃にいかに長くお酒をとどめておくかが大事」
序盤はオイルファースト、中盤は低カロリー&高たんぱくがオススメ
胃に長くお酒をとどめるために必要なのが、おつまみ!しかも、葉石さんは飲み会の序盤、中盤、終盤で、食べるべきおつまみが変わってくるというのです。 (酒ジャーナリスト・葉石かおりさん) 「(Q最初に食べるおつまみは?)オイルファースト。から揚げ・カルパッチョ・ポテトサラダなど油を使った料理。脂質は消化が良くないので、胃の中でとどまってくれる。小腸にアルコールが行くのを遅らせることができる」 油には胃の出口を閉め、胃の中を攪拌する働きがあります。お酒と混じり合って半固形になる食べ物だと、より腸に送られにくくなるのです。最初に野菜を食べたい場合は、オイルのドレッシングがかかったものでもいいそうです。最初から油ものを摂るのに抵抗がある場合は、チーズがおすすめ。摂取するのとしないのでは大きな差があるとか。 最初に油ものを食べ、アルコール吸収を抑える土台を作ったら、中盤から次の日にお酒を残さないためのおつまみに切り替えます。おすすめは、お肉や魚介類、豆腐などの大豆系の 低カロリーで高タンパクなおつまみ。 (酒ジャーナリスト・葉石かおりさん) 「タンパク質はアミノ酸に分解される。肝臓の解毒作用・アルコール代謝を促進など、肝機能を向上させる効果がある。(あとは)生キャベツ」 お料理に添えられていることが多い生キャベツは、二日酔い予防が期待できます。二日酔いで頭や胃が痛くなるのは、アルコールで引き起こされる炎症反応のため。生キャベツには炎症を抑える成分が多く含まれているそう。 そして、忘れてはいけないのが、水!悪酔いし始めてから飲むのではなく、酔いが回る前からお酒と同量かそれ以上の水を飲むと、血中アルコール濃度を下げることができます。また、水は氷抜きの方が肝臓の代謝が下がりにくくなるそうです。