舞台あいさつで映画の見どころや思いを語った石村嘉成さん（右から3人目）ら＝19日午後、新居浜市前田町

　新居浜市のアーティスト石村嘉成さん（30）の半生を描いた映画「新居浜ひかり物語　青いライオン」の先行公開を記念した舞台あいさつが19日、新居浜市前田町のTOHOシネマズ新居浜であった。石村さんや父和徳さん（63）、製作したRSK山陽放送（岡山市）の関係者らが登壇し、会場を埋めた約250人の観客に感謝を述べた。 　映画は、2歳で自閉症と診断された嘉成さんの療育に心血を注いだ亡き母親有希子さんの姿を描いたドラマと、現在の嘉成さんを捉えたドキュメンタリーで構成されている。 　舞台あいさつで嘉成さんは「アーティストとしての今があるのはお母さんのおかげ」と涙ながらに語った。和徳さんは「家族の物語が映画になり、有希子も驚き、喜んでいるだろう」と想像していた。