【世界卓球】実に恐るべき17歳。F.ルブランの2点獲りで、フランスが27年ぶりの決勝進出!
◇世界卓球2024(団体戦) 2月16~25日 韓国・釜山 2月24日 ●男子準決勝 〈フランス 3-1 チャイニーズタイペイ〉 ◯F.ルブラン -5、11、8、6 荘智淵 A.ルブラン -10、-10、-5 林昀儒◯ ◯ゴーズィ 5、7、6 高承睿 ◯F.ルブラン 7、10、8 林昀儒 男子準決勝、フランスがチャイニーズタイペイを3-1で下して27年ぶりの決勝進出!!
準決勝の第1試合、中国対韓国の熱戦の余韻冷めやらぬまま始まったこの一戦。昨日行われた準々決勝のドイツ戦と同様、トップに42歳の荘智淵を起用したチャイニーズタイペイ。ルブラン兄弟の弟、フェリックス・ルブランに対してバック対バックで緩急とコースをうまく使い分け、フォアの連打にもミスが出ずに荘智淵が1ゲームを先取するが、2ゲーム目をジュースで落としてから試合はF.ルブランのペースに。長いラリーはことごとくF.ルブランがものにして逆転勝ちを収め、フランスが先制点を挙げる。
チャイニーズタイペイも2番で反撃。エースの林昀儒がA.ルブランを1ゲーム目9-10から逆転、さらに2ゲーム目はなんと4-10のビハインドから8点連取で逆転する離れ業。11-10ではフォア前のサービスをネットを追い越す勢いでバックで回り込み、チキータでサイドを切って打ち抜くスーパープレーを見せる。
勝負の大きなポイントは3番。ここで躍動したのがゴーズィだ。高承睿のチキータとフォアドライブに台から下げられても、そこはむしろゴーズィのフィールド。回転量の多いフォアドライブ、さらにカットも交えたスケールの大きなプレーで、若い高承睿との経験値の違いを見せ、ストレート勝ち。ループドライブに対するカウンターにもミスが出なかった。 4番はF.ルブランと林昀儒のエース対決。1ゲーム目は7-7から10-7としたF.ルブランが、裏面カウンターで林昀儒のフォアを抜き、11-7で先制。2ゲーム目も10-6から10-10に追いつかれながら、11-10の5回目のゲームポイントで林昀儒のミドルへフォアドライブを叩き込み、F.ルブランが2ゲームを連取する。 ラリーになると抜群に強いF.ルブランが、ゲームの終盤になるほど強さを見せたのに対し、緩急の少ない林昀儒のプレーはやや淡白に見えた。3ゲーム目も8-8からF.ルブランが10-8とし、最後はF.ルブランの裏面ドライブに、林昀儒のバックハンドがネットを弾いてゆっくりオーバー。フランスベンチがコートに飛び出し、準々決勝に続いて歓喜の輪が広がった。 恐るべし、フェリックス・ルブラン、そしてフランスチーム。明日の決勝では中国を相手に、どのようなプレーを見せてくれるだろうか?