“岸田降ろし”は加速するか?続投の可能性はあるのか?…自民党内でうごめく政局の舞台裏を読み解く
“岸田再選”に不可欠な麻生副総裁との関係
竹俣紅キャスター: 6月中頃からの麻生副総裁の動きを見ると、岸田総理や茂木氏とのと会食・会談が続く。岸田総理が率先して派閥を解消したことで関係が悪化したとの見方もあったが? 林尚行 朝日新聞ゼネラルエディター補佐: 岸田さんからすれば、再選には麻生さんの支持が必要。政治資金規正法の改正プロセスの問題を麻生さんが深刻に受け止めている中、説明して関係を修復しようと動いている。対する麻生さんは、すんなり岸田でいいよとはなっていないと思う。茂木さんとの関係もある。まだ最終判断のプロセスの始まりの段階。また、来年は都議会議員選や参院選があり、選挙が集まると運動量が落ちるので、公明党は岸田さんを代えた上で秋に選挙をやってほしい。だが麻生さんは公明党と仲がいいわけではない。そこが公明党に近い菅さんとの違い。 反町理キャスター: 秋に新総裁を選んですぐ解散する場合と、岸田さんが来年まで続投して4月ごろに辞めさせられる場合、どちらが大きく負けるか? 細野豪志 自民党衆議院議員: 変数が多すぎてなんとも言えないが、来年となれば野党もさすがに準備する。来年の解散では、解散権の刀を抜いたことにはならない。 津島淳 自民党衆議院議員: いずれにしても厳しい選挙になる。相手もある話なので、秋の可能性があるとして動いていくのがよいと考える。 竹俣紅キャスター: 一方、再選を目指す岸田総理は衆院1区選出の自民党議員の会合「1区の会」に出席。また山梨県で中小企業を視察するなど地方行脚をスタートさせた。 林尚行 朝日新聞ゼネラルエディター補佐: これだけやめてくださいという声が党内で出てくる中では、動き続けなければいけない局面に来たのだと思う。現職の総理大臣として動き続けていることを見せ、何とか再選の可能性をたぐりよせたい思いだろう。 橋本五郎 読売新聞特別編集委員: これは予測だが、ギリギリになってからではなく、もっと手前で本人が再選を目指すと言うのでは。すると茂木幹事長は出にくくなる。総理に任命された閣僚の河野さんや高市さんも、出馬するとは言いづらい。 (「BSフジLIVEプライムニュース」7月1日放送)