選手紹介/9 沢波大和外野手/小日出斗里外野手 /青森
◇守備範囲の広さ強み 沢波大和外野手(2年) 秋の県大会から東北大会までの8試合全てに出場し、打率3割と好成績を残した。県大会決勝では逆転優勝を決めるサヨナラ適時打を放ち、勝負強さも見せつけた。 武器は打撃だけではない。強みとして誇るのは、外野手としての「守備範囲の広さ」だ。身長は160センチと小柄だが、打球の軌道を即座に判断して、落下地点に入り込み長打もアウトにする。 「実は明治神宮大会では背番号7を任せるつもりだった」(仲井監督)。だが、11月上旬、メンバーが発表される当日の練習で右膝を負傷。修学旅行にも行かずに治療に専念してきた。 「沢波の支えがない神宮は苦しかった」と仲井監督の信頼も厚い。ケガは回復した。次こそ真の力を見せつける時だ。 ◇走攻守バランス良く 小日出斗里外野手(2年) 走攻守のバランスが良い。新チームの昨秋以降、10試合以上をこなした練習試合で、三振はわずか二つ。右中間を抜ければ三塁打にする俊足で、その足の速さは中堅手としての武器でもある。 光星が前回出場した2016年のセンバツでは、三つ上の兄・大里さんがスタメン入りしていた。守備位置も同じ中堅手。「甲子園は良いところだぞ」。その一言に憧れて「兄を超えたい」と同じ光星に入学した。 10月下旬に腰の疲労骨折で離脱したが、練習復帰までの約1カ月半、とにかく食べて体重を7キロ増やした。復帰後は、打撃フォームも見直した。冬の練習は「強打につながっている」と確かな手応えがある。兄を超えると誓った舞台はすぐそこに迫っている。=つづく