むきばんだ公園で来月体験会 弥生コーラの味は? 自生植物使い、原液作り
むきばんだ史跡公園(大山町妻木)は来月3日、手作りコーラを通して弥生人の食文化を知る体験会を開く。専門家と園内を散策しながら、風味付けに用いる植物を採取し、オリジナルの原液を完成させる。妻木晩田遺跡では食用に用いられたとみられる植物の種などが数多く見つかっており、担当者は「体験を通じて当時の食の豊かさを感じてほしい」と話す。 国史跡に指定される遺跡の周辺には、クロモジやカラスザンショウ、ガマヅミ、ヤブニッケイなど、風味や甘味付けに使うスパイスやハーブ類が自生する。調査でも住居跡から25種類が見つかっているという。 体験会はこうした食生活を紹介するパネル展の開催に合わせて企画。鳥取県自然観察指導員の鷲見寛幸さんと園内を散策し、植物の種類や薬効について学びつつ材料となる植物を探す。 持ち帰った植物は確認後に、園内で採取された植物やレモン、砂糖などを加えた基本の原液と一緒に煮込み、オリジナルの原液に仕上げて試飲する。 基本の原液作りを担当した同公園の音田日菜子さんは、使う植物や組み合わせで多彩な味が体感できるといい「創造性豊かで食べることを楽しんでいた弥生人の生活を身近に感じてもらえれば」と話す。 参加は先着順で、定員は1グループ3人程度、10グループまで。問い合わせは電話0859(37)4000、同園。
日本海新聞