センバツ高校野球 初戦相手決まる 北海VS大阪桐蔭 別海VS創志学園 /北海道
◇北海VS大阪桐蔭 第5日第2試合 「備え変わらぬ」北海/別海VS創志学園 第3日第1試合 「いつも通りに」別海 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 阪神甲子園球場で18日に開幕する第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が8日、大阪市の毎日新聞大阪本社オーバルホールであった。昨秋の道大会を制した北海は大会第5日の第2試合で大阪桐蔭(大阪)と、21世紀枠で初出場の別海は大会第3日の第1試合で創志学園(岡山)と対戦する。【後藤佳怜】 3年ぶり14回目の出場となる北海は、抽選会で最後の32番に登場した。残る対戦枠は大阪桐蔭のみで、金沢光流主将(2年)は結果を読み上げたあと、笑みを浮かべた。平川敦監督は「大阪桐蔭は走攻守どこをとってもレベルが高い優勝候補。150キロ超の球を投げる投手が数人おり強力だが、どこが相手でも備えは変わらない。練習試合で実践を重ね、調子を整える」と落ち着いて語った。 別海の中道航太郎主将(2年)は29番目にくじを引き、緊張の面持ちで番号を読み上げた。島影隆啓監督は「いい場所を引いたと思う。創志学園は左右2枚看板の投手がそろい、優秀な左打者も多いと聞く。今後、さらにデータを集めて対策を考える。別海で待つ選手らには『いつも通りやろう』と伝える」と意気込んだ。 両校は9日以降、関西での練習試合で最終調整し、本番に備える。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇大阪桐蔭 1983年に大阪産業大高大東校舎として開校した私立校。88年に大阪桐蔭として分離・独立した。建学の精神は「偉大なる平凡人たれ」。進路に応じて1、2、3類に分かれたカリキュラムで、スポーツや芸術を通した教育と難関大への進学との両面に力を入れる。野球や吹奏楽などの体育・芸術系の生徒は3類に在籍。野球部員は全国各地から集まる。 甲子園初出場は91年春のセンバツ。史上初となる2度の春夏連覇を含めて優勝は春4回、夏5回。浅村栄斗選手(楽天)や中村剛也選手(西武)、森友哉選手(オリックス)ら多数のプロ野球選手を輩出している。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇創志学園 2010年創立の私立校。「挑戦と創造の教育」を理念に掲げ、国際社会で活躍する次世代のリーダーの育成を目指す。女子柔道や女子ソフトボールも盛ん。卒業後はグループの環太平洋大に進学する生徒も多い。春夏合わせて4度の甲子園出場を誇るクラーク記念国際(深川市)もグループ校の一つ。 野球部は開校と同時に創部。1年目の11年春のセンバツに出場して話題になった。16年春に東海大甲府(山梨)を破って甲子園初勝利。西純矢投手(現阪神)を擁した18年夏にも創成館(長崎)を降して初戦を突破した。5学年の看護科を含めた生徒数は計651人(24年1月1日時点)。