浜辺美波が明かす、意外すぎる「自分へのご褒美」 「六人の嘘つきな大学生」撮影を通して感じた事
「表」と「裏」は、単に見え方の違いであって、どちらもその人の一側面です。角度を変えれば、新たな一面が浮かび上がってくる。そんな人間の多面的な部分を、この作品を通して感じてもらえたらうれしいです。 ■浜辺美波が明かす、インプットと成長の秘訣 ――今作では、主人公でありながら黒幕のようにも見える複雑な役柄を演じられていますが、表現者としてインプット作業はどのように行っていますか? 映画を観たり、本を読んだり、舞台を見に行ったりして、日々インプットはしていますが、最近はその難しさを感じることが増えました。特に「インプットって何なんだろう?」と考えることが多くて、作品を観ると「こういう作品に出たい」という強い意欲が湧くんです。私にとっては「この作品に関わりたい」という気持ちが一番大きなインプットだと感じています。
そう考えると、やっぱり現場が一番のインプットの場なのではないかなと思っていて。他の役者さんや監督から学ぶことも多いですし、もっといろんな現場で直接経験することが、一番の勉強だと思っています。 ――今後、取り入れたい表現方法や、理想とする俳優像というのはありますか? 常にレベルアップしたいという気持ちはあります。自分の個性をもっと磨いて、誰かの真似ではなく、これまでの経験が自然と表に出るような俳優になれたらいいなと思っています。「こうなりたい」という理想はありますが、最終的には自分をどう育てるかが大事だと感じています。それが、役に選ばれる理由になるんじゃないかなと。
だからこそ、今は自分をさらに成長させることが課題だと思っています。より深みのある人間になれるように努力することが、今一番大切だと感じています。 ■全力を出し切った後のご褒美とは? ――来年で活動15年目を迎えますが、俳優業をやっていて、最高の高揚感や充実感を得る瞬間ってどんなときですか? クランクアップの瞬間です。シーンごとに「今日も頑張ったな」と感じることはありますし、大きな山場を越えたときは帰り道で「やっと終わった」と思うこともあります。でも、まだ撮影が残っていると完全には喜べないところがあって。だから、やっぱり本当の達成感を味わえるのはクランクアップの瞬間です。花束をもらう瞬間は、本当に走り回りたくなるくらいうれしいです(笑)。
――クランクアップの後に、自分へのご褒美ってありますか? クランクアップの瞬間は、全力で喜びを表現します。走り回ったり、ジャンプしたり、普段家ではできないくらいのテンションで(笑)。その開放感がすごくて、大声を出すと気持ちがリセットされるんです。普段は声を上げることはほとんどないですが、クランクアップのときだけは思いっきり声を出していい瞬間。それが自分へのご褒美です。 あとは、帰りに甘いものを食べたり、焼肉に行ったりします。1人焼肉もよく行きますし、お酒も楽しみます。クランクアップ後のお酒は、本当に格別です。
池田 鉄平 :ライター・編集者