中日最後の支配下枠を勝ち取った松木平優太の「2020年育成ドラフト」は実は大豊作!? じつに12人が支配下経験!
7月8日、中日が松木平優太投手(精華出身)を支配下登録した。これで中日は支配下登録選手が70名となり、松木平は最後の枠を勝ち取った格好だ。 【動画】高校時代から光っていた松木平の快速球 松木平は2020年育成ドラフト3位で指名を受け精華高から中日に入団した右腕。今シーズンは二軍で14試合に登板し13クオリティスタートと安定感は抜群。97回2/3を投げ9勝3敗、防御率1.84と圧倒していた。支配下登録を勝ち取ったことで最初の目標はクリア。ここからは一軍昇格、そして初登板へ狙いを定めていくことになる。 そんな松木平が指名を受けた2020年の育成ドラフトでは、多くの選手が支配下登録を勝ち取り一軍で結果を残しつつある。 中日は松木平の他に近藤廉(豊南出身)と上田洸太朗(享栄出身)の2人を育成ドラフトで指名したが、いずれも支配下登録され一軍登板の経験もある。 その他の球団を見ると宇田川優希(八潮南出身/オリックス)や西武の水上由伸(帝京三出身/西武)が中継ぎとして実績を残した。 さらに石川達也(横浜出身/DeNA)、丸山翔大(小倉工出身/ヤクルト)、小沼健太(東総工出身/ロッテ→巨人)らが一軍で中継ぎとして多くの登板機会を得ている。とくに石川は左の中継ぎとして昨シーズン28試合で防御率1.97。現在は二軍調整中だが今シーズンも15試合で防御率1.93と好成績を残していた。 野手では今シーズン開幕前に支配下昇格を勝ち取り一軍に定着した緒方理貢(京都外大西出身/ソフトバンク)も同じドラフトだ。 その他にも二俣翔一(磐田東出身/広島)、赤羽由紘(日本ウェルネス信州筑北出身/ヤクルト)、長谷川信哉(敦賀気比出身/西武)らがレギュラー獲得とまではいかないものの、一軍で多く出場機会を勝ち取っている。 入団4年目にしてスタートラインにたった松木平は、10日のDeNA戦でプロ初先発の予定となっている。2023年のWBCで日本代表に選ばれた宇田川や新人王に輝いた水上のように大ブレイクを果たすことはできるだろうか。