小声の挨拶、タブレットで暇つぶし…“紀州のドン・ファン”葬儀の夜に家政婦が見た元妻の不可解な行動
葬式にiPadを持ってきた若妻
次にドン・ファンのお葬式について、少し記したいと思います。家族が亡くなったときには、残された遺族は寝ずの番をして一晩中お線香の火を絶やさないものです。それが妻の当然の務めなのに、今でも忘れられませんが、サエちゃんはお線香を一生懸命焚くような様子はあまりなく、うなだれていたのかもしれませんが、寝ているようにも少し見えました。 20歳そこそこで結婚したサエちゃんには、まだ社会常識が完全には備わっていなかったのかもしれません。北海道の札幌出身ですから、田辺の田舎で当たり前とされている作法も知らないのは致し方ないかもしれません。しかし、そんな彼女が喪主を務めたものですから、私が横について「次はこうやるのよ」と手取り足取り指図しなければ、まったく何もできませんでした。 小声で教えてあげなければ「皆さま、本日はご列席いただきありがとうございます」の一言すら言えないのです。 ゴニョゴニョ小さい声でしゃべるサエちゃんに向かって、「もっとデカい声出せーっ!」と怒鳴るドン・ファンの親戚筋もいました。壮絶な現場です。 ドン・ファンのお葬式の席では、信じられない光景がありました。サエちゃんはお葬式なのにiPadを持ってきて、退屈そうにタブレットの画面を時折見ているのです。これには驚きました。 日頃からご飯を作ることもほとんどなく、家事を手伝おうとする素振りすら見せません。そんな愛が冷めた若妻であっても、夫が亡くなったときくらいは、しおらしく振る舞うものではないでしょうか。サエちゃんは「葬式ウザい」と言わんばかりに、iPadでSNSだかゲームだかをいじって、暇つぶしをしているようにも見えました。 パパ活を経て、1カ月100万円のお小遣いが欲しくて結婚……。結婚後はセックスレスで、夫をまともに相手にもしない。愛情がなかったとしても、実の夫が亡くなったのですから、死を悼んで喪に服すのが普通ではないでしょうか。サエちゃんの不可解な行動は、私にはまったく理解不能でした。 ※編集部注 報道によれば、元妻の裁判には野崎氏が経営していた会社の元従業員らが出廷し「(元妻は葬儀で)スマホをいじっていた」などと証言したが、元妻は「葬儀中は(スマホを)いじっていません」と否定したという。
木下純代
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