夏休みはハリポタの世界へ!スタジオツアーロンドンの『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』20周年記念特別展示に潜入してきた
シリーズ第3作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)が公開から20周年を迎えたことを記念して、イギリスのロンドンにある「ワーナー ブラザース スタジオツアーロンドン - メイキング・オブ・ハリー・ポッター」では、特別展示「リターン・トゥ・アズカバン」が、現地時間9月4日(水)までの期間限定で開催中だ。 【写真を見る】トレローニー教授の「占い学の教室」のセットは豪華絢爛! スタジオツアーロンドンは、2012年にオープンして以来、世界中からファンが訪れているイギリスでも屈指の人気スポット。実際に、映画「ハリー・ポッター」シリーズで使用されたオリジナルのセットや小道具の数々を間近で見ることができ、映画の世界に入り込んだような体験を味わうことができる、ファンにとっては興奮が止まらない施設となっている。現在、スタジオツアーは、ロンドンと東京の2か所にしかなく、同じセットもあれば、一部展示内容やイベントなどは、場所ごとに異なる魅力が感じられる。 そんな『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の貴重な展示「リターン・トゥ・アズカバン」に、MOVIE WALKER PRESSの編集部員が潜入!見どころを一挙にご紹介していきたい。 ■ロンドン限定!遊び心満載の「アクティビティパスポート」 スタジオツアーに入場したら、ロンドン限定で配られている「アクティビティパスポート」を受け取って、スタジオツアーをスタート!パスポートは遊び心満載の冊子になっており、7個のスタンプを集めるスタンプラリーや、映画撮影の裏側に関するクイズ、スタジオツアー内に隠されている金のスニッチを16個見つけるためのヒントなどが書かれていた。 現在は期間限定で「リターン・トゥ・アズカバン」版の装丁になっており、忍びの地図も挟み込まれている。どうやらスキャバーズが逃げ出してしまったようで、見つけるために助けてほしいらしい。スタジオツアー内にある4つの映写ステーションで地図を広げると、スキャバーズの居場所を示す足跡とアルファベットが現れる仕組みになっている。 実際に地図を広げてみると、スキャバーズの足跡が現れ、どこかに向かっている様子が再現されていた。まさに『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』でハリーがピーター・ペティグリューの足跡を見つけた時のような体験ができるので、ぜひ挑戦してスキャバーズを見つけ出してほしい。 ■『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の劇中シーンを完全再現 大広間に入ると、100本以上のフローティングキャンドルが浮かぶ、幻想的な世界が広がっていた。正面前方の壇上には、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』でフィリウス・フリットウィック教授が指揮するフロッグ合唱団の演奏シーンが見事に再現されている。 大広間を抜けると、漏れ鍋の寝室で「怪物的な怪物の本」に立ち向かうハリーに遭遇。セットの前にあるスイッチを押すと「怪物的な怪物の本」が暴れまわり、映画撮影の裏側を目の前で体感することができる。 ちなみに、ハリーが使用しているチューダー様式のベッドは、映画に登場したオリジナルのベッド。映画制作時は家具屋から借りていたものだったが、現在もまだ入手可能なことがわかり、今回の「リターン・トゥ・アズカバン」のためにスタッフが持ち込んだのだそう。 ■闇の魔術に対する防衛術の教室&占い学の教室も完全再現 闇の魔術に対する防衛術の教室のセットでは、“リディクラス”の呪文を学ぶシーンを再現。リーマス・ルーピン教授と、ネビルのおばあさんの服を着たセブルス・スネイプ教授、まね妖怪ボガートのタンスが展示されていた。教室の窓から外を眺めると、作り込まれた背景美術にも気づくことができる。舞台美術家が、スコットランドにあるハイランド地方の風景を参考に、ホグワーツの美しい景色を手描きしているのだそう。 教室の隅をよく見ると、撮影当時に使われていたアイテムがずらりと並べられていた。教室のセットは担当する教授ごとに変更されたそうで、ルーピン教授から得られたインスピレーションは、頭蓋骨や生き物などの考古学的なアイテムだったとか。 占い学でお馴染みのシビル・トレローニー教授の教室では、ハリー、ロン、ハーマイオニーが“お茶の葉の模様を読む”授業を受けた時のセットが登場。一番に目に飛び込んできたのは、28層もある巨大なティーカップタワー。映画の撮影時、必要なティーカップをすべて調達するために、市場、オークション、専門業者などから500個を超えるヴィンテージのカップとソーサーを集めたのだそう。 教室のデザインは、トレローニー教授がくつろげるように、インドと中東のティーショップからインスピレーションを受けて作られている。教室は赤色の布で覆われ、宝石のような色合いのプーフ、様々な模様のラグ、アラビア風のランタンなどが使われていた。触れられそうなほど間近で見ることができ、セットのすぐ側には同じデザインの椅子とテーブルが用意されているので、授業に参加しているような記念写真を撮影するのもいいかも。 ■映画製作者たちが、オリジナルの技術で再現した「夜の騎士バス」 印象に残っている人も多いであろう「夜の騎士バス」のセットは、「リターン・トゥ・アズカバン」のために新たに制作されたもので、車内が全面見えるようになっていた。しかもセット自体が動く仕掛けになっており、ひとたびバスが動き出すと、窓の景色が高速で映り変わり、シャンデリアが大きく揺れ、車体が傾き、遠心力でベッドがスライド…!ロンドンの街中を猛スピードで駆け抜けるあのシーンが迫力満点で再現されていた。 実際の映画撮影では、周囲の車がカタツムリのような速度で走行するなか、通常の速度で走るバスを撮影するという昔ながらのテクニックを駆使して作り上げられ、その映像をさらにスピードアップすることでバスの勢いが魔法のように増したように見せているのだそう。 「リターン・トゥ・アズカバン」は、現地時間9月4日(水)まで開催される。ロンドンで「ハリー・ポッター」の世界を満喫して、最高の夏休みの思い出を作るのはいかがだろうか。「ワーナー ブラザース スタジオツアーロンドン -メイキング・オブ ハリー・ポッター」の入場チケットは、日時指定の予約制となっているので、詳しい購入方法や注意事項などは公式ウェブサイトをチェックしてみて。 文/編集部